962: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/07/27(水) 22:56:00.08 ID:ZsHX3CDOo
・・・
女店主は、そこまで語ったところで言葉を切った。
これで話は終わりなのだろうと思い、一方通行が口を開こうとしたところ。
「待った。話を聞こうと思ったが……相当に厄介な話なんだろ?
互いの為に何も聞いてないってことにしようか。
私は何も教えてないし、あんたは骨董品をあさりに来たただの客」
「……そォだな、俺もここまで教えてくれた奴が『消える』ってのは流石に心苦しい」
「それで、私の知っている事はここまでなんだが……」
「……まだなンかあるのか?」
「『桐条美鶴』。桐条グループの現総帥だ。それと会うのに橋渡ししてやろう」
「ッ!」
その言葉に、一方通行は眼を見開く。
なにせ今回ここまで来た目的が、今すぐにでも達成できそうなのだから。
「お前にそんな事が出来るのか?って顔をしているな。まあ確かに私一人じゃ無理なんだが……」
チラリと出入口を見つめる。
すると、女店主は出入口までスタスタと歩き、勢いよく引き戸を引く。
そこには、岳羽ゆかりと山岸風香、そしてアイギスの3人が聞き耳を立てて佇んでいた。
「「……誰(なのでございましょうか)?」」
一方通行とオルソラ=アクィナスの疑問の声が、店内にこだました。
1002Res/1021.59 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。