981:やべェ天田きゅんの事忘れてた。彼とは連絡がつかなかったということにしてくr ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/07/29(金) 01:30:48.69 ID:kQbivQgpo
すると、一方通行の姿が、唐突に消え去った。
「「!?」」
突然の事に一同は辺りを見回した。
しかし、一方通行は変わらず同じ場所に居て、
「まァこンな感じだなァ」
「凄いです……光学迷彩って奴ですか!?」
ものすごく興奮した様子で一方通行に詰め寄る山岸。どうやらどストライクだったようだ。
一方通行は若干引き気味に頷いた。
「なあ!俺らにもそう言うの使えるの?!」
伊織もまた興奮した様子で尋ねるが、一方通行はその幻想をぶち殺すべく口を開く。
「どォだかな。頭に電極ブッ刺して何本も注射をぶち込んで、
毎日毎日勉強と、毎日毎日実験を繰り返した揚句能力なんてほとンど使えませンって奴も居るからなァ……」
「……諦めろ、お前には無理だ」
真田は伊織の肩を叩いて、同情した。
伊織は、泣いた―――。
「とりあえず、これが俺の力だ。つっても力の一部なンだが……
つゥか俺が能力者だって事、周りに言いふらすなよ?」
「え?なんで?」
こんなすげーのに、と伊織は疑問に思うが、何処で誰が見ているのかわからないのだ。
一応この部屋の周りは安全の様だったが、他ではそうはいかない。
そんな訳で一方通行は自分が能力者である事は知られたくない、と言う事だけを伝える。
流石にオルソラの事までは語らなかったが。それとこれとは話が別だし。
「とにかく、学園都市には注意しろ、と言う事だな?」
「そォだ。つゥか情報だけくれてりゃそれで良い。実際にお前らに動いてもらうつもりはねェしな」
「じゃあ何で私達をここに連れて来たの?」
岳羽は、何故もっと頼ってくれないのかと憤った様子で尋ねる。
およそ半分はお前らが連れてきたのだろう、と一方通行は突っ込みを入れたくなったが、
いちいち反応していてはキリが無い。
「お前らにはさっきも言ったが、『シャドウ』も怖い存在だが、何よりそれを実験材料にしている『人間』のが怖ェンだよ」
それに、と付け加え一方通行は続ける。
「俺はこの世界でペルソナを出せねェが、お前らは出せる。
逆に俺は『マヨナカテレビ』でペルソナを出せるが、お前らはどォだ?」
「……試してみないと分からないわね。試して使えなかったら役立たずだし」
岳羽は手を顎にやり、考え込む。
如何にして一方通行の手伝いをしようか、などと考えているのだろうか。
「まァ、今後の事は後で考えるとするとして……」
―――お前らの話を、聞かせろ。
そして一方通行は知る事となる。
この世界を、文字通り命をかけて救った英雄と。
本当の『強さ』と言うものを。
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