過去ログ - 姉「……」 妹「……」 兄「……」
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863: ◆HnnxP9phn2[saga]
2012/03/31(土) 18:39:55.41 ID:EeHATemP0
兄「…あなたが、俺の…本当の父親…」

男(以下、兄父)「おお、そうだ、そうだよ…俺が本当の、お前の父親だ…!!」ギュッ

兄「……」
以下略



864: ◆HnnxP9phn2[saga]
2012/03/31(土) 18:41:58.31 ID:EeHATemP0
姉「…わかった、じゃあ…10年前のあの日に遡るけど」

兄「っ、…」

妹「…お父さんたちの、死んだ日…」
以下略



865: ◆HnnxP9phn2[saga]
2012/03/31(土) 18:43:15.23 ID:EeHATemP0
兄「…うっ、嘘だ、嘘だろ…?嘘なんだろ、本当は、違う…んだよな…?」

兄父「…本当だよ、実の息子にこれ以上隠してたって仕方ねえ」

兄「なっ…なんだよ、それ…なんで開き直ってるんだよ!!」
以下略



866: ◆HnnxP9phn2[saga]
2012/03/31(土) 18:44:00.25 ID:EeHATemP0
姉「…落ち着いて、兄君…理由ならちゃんとある」

姉「辛いことばかりだろうけど…頑張って聞いて」

兄「…くそっ、くそっ…!」
以下略



867: ◆HnnxP9phn2[saga]
2012/03/31(土) 18:52:32.94 ID:EeHATemP0
姉「…事の始まりは、妹ちゃんの本当の両親よ」

妹「え…、私の…?」

姉「ええ…妹ちゃんのご両親はね、もともといい加減で、大雑把で、荒削りな性格をしてた」
以下略



868: ◆HnnxP9phn2[saga]
2012/03/31(土) 18:56:57.09 ID:EeHATemP0
姉「…そんないい加減な生活を両親二人、そろってずーっと続けてたから…最終的にはとうとう借金までしちゃって」

妹「そんな…!」

姉「…多額の借金で、一時期は生活が楽になったけど…まともな管理もまともな仕事もできないんですもの」
以下略



869: ◆HnnxP9phn2[saga]
2012/03/31(土) 18:59:04.10 ID:EeHATemP0
妹「…そ、んな…じゃあ、私…もう、本当の家族なんて、どこにも…誰も…いない、ってこと…?」

幼馴染「…妹…」ギュッ

妹「あ、ああああ…うぁ、あ、ああ…ああああっ…」
以下略



870: ◆HnnxP9phn2[saga]
2012/03/31(土) 19:03:56.81 ID:EeHATemP0
姉「…兄君、妹ちゃんの二人を…兄君のご両親は育てることになって」

姉「それと同時に、妹ちゃんの両親が返しきれなかった分の借金も、同時に返すことになった」

姉「だけど、そんなの普通はできっこないじゃない?…だから兄君と妹ちゃんは…うちの家族になったの」
以下略



871: ◆HnnxP9phn2[saga]
2012/03/31(土) 19:07:19.64 ID:EeHATemP0
兄「…じゃあ、なんで俺たちは…」

姉「…わかってる、今から話すわ」

妹「……」
以下略



872: ◆HnnxP9phn2[saga]
2012/03/31(土) 19:09:39.81 ID:EeHATemP0
姉「…お父さんも、お母さんのことどうにか説得しようとしたんだけど…全然折れなくて」

兄父「俺たち夫婦も、折れるつもりはなかったからな…しまいには大喧嘩になっちまった」

姉「…それで激昂した兄君のお父さんは…」
以下略



873: ◆HnnxP9phn2[saga]
2012/03/31(土) 19:12:18.68 ID:EeHATemP0
兄「…俺、自分の本当の親に会えるって聞いて、一瞬どんな人なのかなって、すごく期待した」

兄父「!」

兄「…でも、同じく一瞬で…その期待は裏切られたよ」
以下略



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