過去ログ - 仮面ライダー ―『約束 2011』―(魔法少女まどか☆マギカ×小説版仮面ライダー)
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12: ◆U7CDgQgh.w[saga]
2011/05/22(日) 19:49:24.04 ID:r+8ZPoNy0



『監視対象「本郷猛」』
『ならびに「佐倉杏子」の』
『見滝原中学校への到着を確認』
『引き続き…監視を継続します』

「御苦労さま…ただし、無理はなさらない様に」

『監視員』からの無線連絡に『須藤雅史』はそう答えて通信を切り、
彼が腰掛けている椅子の背もたれに、その身を預けた。

見滝原中学校から少し離れた所に停車した大型トレーラーのコンテナーの中に今、須藤雅史は居る。
コンテナーの中には、数々の電子情報機材と、椅子とテーブルが置かれ、何人もの『監督官』が、
その機材を前にして、『監視員』や、『監視ロボット』へと指示を出し続けている。

「(全く……面倒な事です)」

須藤は、目前のコンソールの隣におかれていたマグカップを手に取った。
中のインスタントコーヒーは、ただでさえ味がイマイチな所に、冷めてしまっているが故に、
とても飲めたものでない『泥水』同然と化している。

故に、ゲェッと嫌そうな顔を一つして、須藤はひと啜りしただけでマグカップから口を離したのだ。

「(やれやれ…小娘一人見張って…時が来れば誘拐するだけの仕事が……)」
「(まさかあの…『仮面ライダー』まで絡んで来る事態になるとは……)」

須藤は、自分の前で明滅を繰り返すモニターの一つをぼんやりと眺めた。
その中では、桃色の髪を赤いリボンで左右二つに纏めた少女が、青の短髪の友人と笑い合っている姿が写っている。
『彼ら』の…『最重要監視対象』であり…『標的』である少女…『鹿目まどか』であった。

「こんな小娘が……ねぇ」
「『宇宙の行く末を左右する』などと」
「本当なんでしょうかねぇ?」

そうぼやきながらも、須藤は他の監督官と共に、監視対象の観察を続ける。
莫大な『見返り』を与えられるのと引き換えに…『指令』は必ずこなさねばならない。

それが…その一員である筈の須藤雅史にも、その実体を正確には捉える事が出来ない…『組織』の『掟』。


須藤の所属する『組織』……その名は『ショッカー』と言う。




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