過去ログ - 仮面ライダー ―『約束 2011』―(魔法少女まどか☆マギカ×小説版仮面ライダー)
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3: ◆U7CDgQgh.w[saga]
2011/05/22(日) 19:44:41.62 ID:r+8ZPoNy0


「――――ッ!?」

それは…『終わりの風景』だと言えた。

かつてはそこに林か森の木々の様に乱立していた高層ビルは、根こそぎになぎ倒され、
アスファルトとコンクリートで舗装され、適度に自然も備えた、実に綺麗に整備された地面は、
そのことごとくが、見渡す限り洪水でもあったかのように大水で覆われている。

世界は色を失い……空は黒雲で覆い隠され、ほんの僅かな陽光すら差し込む事は無い、暗黒の世界となっていた。

そして、この暗黒世界あって、ひときわ少女の目をひくのは―――


―――『キャハハハハハハハハハハハハハハハハ』

―――『キャハハハハハハハハハハハハハハハハ』

―――『キャハハハハハハハハハハハハハハハハ』

―――『キャハハハハハハハハハハハハハハハハ』


耳障りな甲高い哄笑を上げ続ける、宙に浮かんだ巨大なさかしまの『魔女』。
その大きな大きな濃紺のスカートの内側では、何重にも重なった歯車が回り続けている。

その周囲では、少女を模したと思われる『影』の『使い魔』達が、
『魔女』のあげる哄笑をBGMに、狂々狂々と踊り狂っていた。

少女には一目で理解できた。直感的に理解することができた。
この惨状は、この災禍は、この惨禍は、この空を覆い尽くす黒い『魔女』の仕業なのだと。

―――『キャハハハハハハハハハハハハハハハハ』

『魔女』の哄笑がまたも響いたかと思えば、それと同時に、
空の『魔女』を中心に七色の波動が辺り一面へと広がって行き、
その波動は、荒廃した風景をさらなる廃墟へと変えて行く。

「やめてっ!!もうやめてっ!!」

少女は思わず『魔女』へと叫んでいた。
しかし、少女の叫びは『魔女』には届かない。
『魔女』はさらに哄笑を上げ続け、虹色の波紋は黒い空を走り、
高層ビルが浮かび上がり、宙で弾け、折れ、微塵に砕けて行く。

その余波たる突風は、少女の所にも伝達し、その勢いの強さに、
少女は思わずその身を屈めていた。

―――その時であった

『赤』『青』『黄』『黒』の軌跡が、流星の様に絶望に塗り潰された天を翔ける。
その姿を、少女は確かにその目で目撃した。

それは、4人の仮面の騎士であった。
青と銀の鎧に身を包み、その手に両手剣を構えた騎士が一人。
赤と黒の鎧に身を包み、その手に大長槍を構えた騎士が一人。
黄と紫の鎧に身を包み、その手に大鉄砲を構えた騎士が一人。
黒と白の鎧に身を包み、その手に大円盾を構えた騎士が一人。

顔の上半分は誰も兜に覆い隠されて見る事が出来ないが、
露わになっているその顎の形、頬の形、唇の形から察するに、
騎士たちはいずれもが『女』だと思われた。

少女と騎士たちの間にはかなりの距離があり、
しかも、騎士たちはみな、驚くべきスピードで飛翔しているにも関わらず、
少女には何故か、そんな騎士たちの姿、動きの一つ一つが、静止画を見る様にハッキリと見る事ができていた。

おのおのが、おのおのの得物を手に、絶望の『魔女』へと立ち向かっていく。
これは果たして『御伽噺』の一場面か、さもなくば『黙示録』の情景か。

どす黒い絶望に支配されたこの空間において、その四色の騎士たちだけが、
最後に残された希望の光の様に、少女には見えた。

しかし――――

「――――っ!?」



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