過去ログ - 仮面ライダー ―『約束 2011』―(魔法少女まどか☆マギカ×小説版仮面ライダー)
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31:第2話Aパート ◆U7CDgQgh.w[saga]
2011/05/24(火) 18:55:13.33 ID:oDBr7SCP0


「よう…旦那」
「杏子か」

教室から少し離れた場所にあるエントランスの一角に、壁を背にした男が一人。
言うまでも無く、『本郷猛』であった。

「上手い具合に…『鹿目まどか』と接触出来た」
「これから…一緒に遊びに行く所だ」
「そうか……一人で大丈夫か?」
「こう見えても…修羅場はくぐってんのさ…アタシは」
「旦那達に貰った『アレ』もあるしな?」

「『魔女』の方はマミの担当だっけ?」
「ああ…本人が出るってきかなくてな」
「ああ見えて…マミは結構負けず嫌いだかんな」
「やられっぱなしじゃ気が済まないんだろうなぁ」

「まあ…兎に角、当初の予定通り…出来る限り鹿目まどかと付きっきりで動いてみるよ」
「―――って…旦那?どうしたんだ?珍しくニヤけた顔して」

本郷は『報告』をする杏子の顔を見て、少し嬉しそうに顔を微笑ませていた。

「嬉しそうだな、杏子」
「え?ああ…いやさ…その…」

どうやら、本郷の笑みの意味は、『報告』の内容よりも、
杏子が無意識のうちに嬉しそうな気配を醸し出していたかららしい。
杏子は、少しはにかみながら、その理由を言った。

「友達と…遊びに行くとか…その久しぶりだし」
「そうか」

本郷は、杏子の頭に軽く手を乗せ、ポンポンと叩くと、

「なら…楽しんでくればいい」
「ただし…『目的』は忘れない様に…だ」
「わ…わかってるよ」
「それじゃ…な。また後で…」
「ああ」

まどか達に追いつくべく、走り出した杏子であったが、
少し行った所で、思い出した様に振り返ると、

「ああ後」
「暁美ほむらについて…もう一度調べる様に」
「滝のジイサンに言っといた方がいいと思うんだけど」

「どうしてだ」
「暁美ほむらは、君と同じ日の転校生だと言うから、念入りに調べた筈だ」
「経歴にも特に怪しい点は無かった」

そう返す本郷に、杏子の理由を曰くに、

「いや…ちょっと気になる所がな…色々」
「まぁ…今回の御誘いにもは、ヤッコサンも呼ばれるから」
「こっちでもついでに色々探りいれてみるけど」
「念には念を入れといた方がいいだろ?」
「何せ―――」

「『連中』の手はえらく長く広いみたいだしな」
「ま…もう負けてやる気はしねぇけど」

杏子は、そう、八重歯の先を光らせて野性的に微笑んだ。




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