過去ログ - あの日見た「とある魔術」を僕達はまだ知らない
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22:analyst
2011/05/29(日) 04:26:25.91 ID:kUqYGWI10
御坂「何を騒いでんの?アンタ?」

目の前にたった少女は開口一番、不機嫌そうに上条を睨みつけた。

イン「あーっ!みことなんだよ!ひさしぶりかも!」
銀髪の少女は御坂の肩にがしっと飛び付いた。

御坂「ーんっと、なんか肩のあたりが重い…」
御坂は怪訝そうに肩の周りを凝視するが、そこには何もいないし何も見えない。

イン「みこと…インデックスのことが見えてないみたいかも…」
銀髪の少女は、そう言って項垂れて御坂から少しずつ後ずさりした。
原因不明の重さから解放された御坂は首をひねって肩を一回回した。
その様子を上条は、何とも言えない表情で見ていた。

上条「で、わざわざこんな時間に何の用でせうか?」
上条はそんな空気を変えようと用件を御坂に訊ねた。
御坂ははっと思い出したように、分厚い茶封筒を取り出した。

御坂「これ。子萌先生に頼まれてた夏休みの課題。」
上条「…ヲイヲイ。今頃?夏休みってもうあと二日しか…」

そんな泣き言を言う上条をよそに御坂は茶封筒を上条の胸元に突き付けた。
御坂「アンタと違って私は色々忙しいの!」ドスッ
上条「…んおっ」

御坂の迫力に上条は圧倒される。
俺だって色々と忙しい、と言いたくなるが引きこもりの上条では悲しいことに説得力が全くない。

上条「だったら捨てればいいじゃん、こんなもん。どうせあんなアホ高もう行く気なんてねーし」
御坂「…っ」

御坂は半分悔しそうな泣きそうな顔になり、目線を上条から逸らし呟いた。
御坂「…アンタが来なくたって、どうでもいいけどさ…」

そしてキッと上条を睨みつけ、
御坂「けど、アンタちょっとみっともないのよ!じゃあね!」バタン
イン「あ、み、み、みこ…」

そんな捨て台詞を残し、御坂はドアを勢いよく閉めてスタスタと歩いていった。
上条は玄関先で、殆ど履いていない新品のスニーカーをじっと見つめているしかなかった。
銀髪の少女はただオロオロするしかなかった。


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