105: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/05/30(月) 21:00:32.82 ID:tyfMCLER0
転校生の肩を押し、寝転ばせる。
大した力でもないのに簡単に転校生の身体は傾いた。
掛け布団をきちんとかけてやり、あたしは腕を捲くった。
ほむら「……そのつもりよ。けど……」
さやか「お母さんとかお父さんは?」
ほむら「いないわ……」
そうだろうな、とは思っていたけれど。
この部屋へ来る前から思っていたけど、この家は生活感に欠けていた。
今日一日中、転校生は一人この家で苦しんでいた。
そう思うとこの子の潤んだ瞳が別の潤みに見えてしまう。
お節介だとはわかっている。けれど、どうせお節介するようなつもりで来たのだから。
転校生の家族構成や、そんな踏み込んだことは尋ねない。
尋ねたって意味のないことだとわかっている。
とりあえず今のあたしがすべきなのは――
さやか「台所、借りるよ」
488Res/186.94 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。