138: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/05/31(火) 21:35:29.25 ID:q+M80nDQ0
side:ほむら
バタンッ
手荒く閉まる扉の音。
頭がズキズキと痛かった。
捨てたはずのあの子への良心なんて、痛くなんて無い。胸の奥のこの感覚は、きっとまどかへの想い。彼女への罪悪感や、そんなものなんかじゃ決して、ないはずだった。
ほむら「……」
また咳き込んでしまう。
部屋のドアが開けっ放しだった。玄関のドアだけでも閉めていったことは感謝する。
私はふらふら立ち上がると、壁伝いにドアまで辿り着き、弱弱しい力で扉を閉めた。
そのまま、閉めた扉を背にし、私はずるずると座り込んだ。
苦しかった。
美樹さやかの最後に見せた表情が、頭から離れない。
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