過去ログ - さやか「大嫌いの裏返し」
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258:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2011/06/13(月) 21:54:49.31 ID:7Bjlm9Sqo
ほむむ


259: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/06/13(月) 22:20:40.37 ID:aHosZIs60
◇番外編

「あれ、暁美さん?」

突然声をかけられ、私はびくっと肩を震わせた。
以下略



260: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/06/13(月) 22:23:42.52 ID:aHosZIs60
「履きます」と慌てて言い、靴を落とすとそのまま足を滑り込ませる。
もともと人と話すことが苦手な私は、いまだクラスに馴染めずにいた。鹿目さん以外は。
だから誰かクラスメイトと話すことは珍しく、そして緊張した。しかも今はいつも上手くフォローしてくれる鹿目さんはいない。早く帰りたくて仕方がなかった。

「もしかしてまどかを待ってたの?」
以下略



261: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/06/13(月) 22:28:38.81 ID:aHosZIs60
「へえ、そっか。今日まどか、先生に呼び出されてたからなあ。早乙女先生に掴まっちゃうと長いんだよねえ。ご愁傷様だよほんと。暁美さんも先に帰るほうが懸命だと思うよ」

そう言って美樹さんが笑う。私も笑う。引き攣っていないか心配になったけれど。
美樹さんは、クラスの中でもかなり目立つ存在だった。
特にこれといった特徴はないのに、人を惹きつける力があると、いつか鹿目さんが言っていた気がする。私にはその理由がわからなかった。それにこんなふうにただ明るく笑っている人のことを正直好きにはなれない。
以下略



262: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/06/13(月) 22:33:33.75 ID:aHosZIs60
これじゃあ一緒に帰るみたい、と思いながら外に出る。
私は今日、とことんついていないらしい。いつのまにか空はどんより曇り空だった。
どうりで暗いと思った。

「あちゃー、雨降りそう」
以下略



263: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/06/13(月) 22:38:00.64 ID:aHosZIs60
私はそう考え、そんな自分の考えに満足する。

「暁美さん、帰らないの?」

先に屋根の下から出た美樹さんが私を振りかえった。
以下略



264: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/06/13(月) 22:42:25.87 ID:aHosZIs60
「傘持ってないからって降ってそれからまた止むの待ってたら明日になるかもなのに」

それは流石に大袈裟か、と美樹さんは自分の言葉に笑った。
けれどすぐに真面目な顔になると、「暁美さん、身体弱いんでしょ?」と聞いてきた。
その聞き方が少しだけ、私の胸に刺さった。
以下略



265: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/06/13(月) 22:48:55.98 ID:aHosZIs60
「だから暁美さんも風邪、引いちゃうんじゃない?」

「雨に濡れたほうがよけいに風邪引いちゃうだろうから……」

控えめに私が言うと、美樹さんは「まったくもう」というような顔をした。
以下略



266: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/06/13(月) 22:50:44.12 ID:aHosZIs60
短いですが明日早いので投下終了
これ番外編?なんて言われても仕方ないのですが、この二人の過去の話が書きたくて仕方がなかった。明日書けそうなら投下しに来ます、それではまた


267:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/06/13(月) 22:52:39.64 ID:f9ouRohNo



268:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2011/06/13(月) 22:55:49.44 ID:jZ4Vm161o
乙ー


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