292: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/07/02(土) 20:34:07.82 ID:WWOIrHTs0
そうして連れて行かれた先は、確かに人の居ない公園だった。
雨が降り掛けなせいか、小さな子一人さえいない。
「まあ雨宿りできるような場所はないから今日のとこは帰ったほうがいいと思うけどさ」
私を連れてきてくれながら、美樹さんはそう言って苦笑した。
「暁美さんが帰りたくないんじゃ仕方ないか」と。公園の奥にぽつんと置いてあったベンチに腰掛ける。私が突っ立ったままでいるのに気付くと、「ん」とすぐ隣をぽんぽんと叩いた。
「座りなよ、とりあえず」
にっと笑い、美樹さんは私を手招いて。
それに引き寄せられるように、私は大人しく美樹さんの隣に収まった。
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