312: ◆qE9xJWndOc[sage]
2011/07/30(土) 12:54:35.91 ID:9+KpXEJx0
「可愛くなんて……そんなこと」
もぞもぞと口の中で言葉を漏らすも、もちろん美樹さんには聞こえていない。
こんなことで照れていることがはれたらきっともっと恥ずかしい。美樹さんのことだからすぐにからかってくるに決まっている。私は慌てて下を向き、けれどそれが逆効果だったのか「あれ?もしかして照れてる?」と顔を覗きこまれた。
「ひっ」
「えっ」
「……あ、えっと、ご、ごめんなさ」
「まさかそんなに驚かれるとは……」
美樹さんはそう言って、わざとらしく傷付いたような顔をしてみせた。曇り空が、どんどんと暗く染まっていく。
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