62: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/05/29(日) 20:45:13.41 ID:Mp4DgKz30
だから今だってつい、視線を逸らしてしまった。
もしこの子ときちんと目を合わせたままだったら。少しは変わったんだろうか、転校生との関係も。
ほむら「美樹さやか」
突然、名前を呼ばれた。
「なに?」と返事。また驚いて変な声を発さなかったあたし自身を褒めてやりたい。
ほむら「……雨、降りそうだけど」
玄関口。扉越しに外を見ると、確かに空は真っ黒だった。ただ日が沈んだだけではなく、雨雲が空を覆っているのだろう。道理で廊下がやけに薄暗かったはずだ。普段はこの時間帯、あそこまで暗くはなかったから。
さやか「傘、持ってきた?」
ほむら「いいえ」
転校生が首を振る。
あたしも念のため鞄の底を探りながら、けれど溜息と共に「あたしも」
488Res/186.94 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。