43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/25(水) 19:46:22.73 ID:e4L2bnF2o
「誰かいたらどうしようとか、考えてたんだろ?」
海原の身体がびくっとこわばる。
まさか、気付かれていた?
冷や汗が頬を伝う。
いや、仮にばれていても海原だとはわからないだろう。これは美琴の羞恥心を煽るための言葉だ。
そう思い直し、軽く息を吐く。
「とうまのいじわる……とうまだって、興奮してたくせに……」
とろけた声で答える美琴。心を許した男にしか向けない、最大級の甘え。
「いつもより、すごかったもん……」
女になった美琴の声が、再び海原の脳を侵す。
一生自分には向けられない、彼女の瞳が映す男だけに聴かせるための声を、そのおこぼれを貰って悦んでいる自分が心の奥から顔を覗かせる。
いや、貰っているのではない。掠め取っているようなものだ。
好きな女はこんなにも幸せでいるのに、自分はそれを盗み聞いてあられもなく勃起している。
また吐き気が襲ってきた。あまりにも浅ましい自分の姿に、心に。
彼女の幸せを思えばこそ彼に彼女を任せたのに、偶然居合わせた二人の痴態に股間を熱くして。
そんな海原の事情はつゆ知らず、男女の営みは続けられる。
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