過去ログ - 美琴「もう、見ないで……」
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62:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/29(日) 13:52:35.06 ID:4THZ0f2Xo

胸が痛かった。
拳で語り合い、約束を交わした男に対する自らの裏切りに。
心が凍る気がした。
今の醜態を彼女が知った時を思うと。

それでももう抗う気など消え失せた。
一心不乱に右手を動かす。
嫌悪感を快感に。
寒気は興奮に。
背徳感は衝動へ。
罪悪感など忘れてしまった。
未体験の快感が全身を蝕んで、突き上げるような射精感がこみ上げてくる。


「んんっ!あ、ああ、あああっ」


「イきそう、っん、なのか、みこと?」


「うあ、ああ、あふっ、と、ま、あ」


「いいぜ、俺も、っ、もう……イく、からっ」


音の間隔が狭くなる。
声も、呼吸も、手の動きも、競い合うように早くなっていく。
海原は亀頭に左の手のひらを添えて、最後の一押しにきつく右手で握りしめながら擦り上げた。


「っあ、イ、く、出る、美琴っ……く、あぁっ!」


「とう、ま、とっ、とうま、あっ、ああ、や、あ、ああああっ!」


ガタ、ガタンッ!と一際大きな音がした。
海原はその音で二人の行為が終わりを迎えたことを知る。
びくびくと引きつるものから吐き出される精液を左手で零さないよう受け止める度に、喪失感と虚無感が胸を抉る。
ぽっかりと胸に空いた穴に何が詰まっていたかは、もう思い出せなかった。




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