過去ログ - 【幼女と閻魔と男と】勇者「惚れた」魔王「え」番外編【クロス】 -SS速報VIP

過去ログ - 【幼女と閻魔と男と】勇者「惚れた」魔王「え」番外編【クロス】

↓ 1- 覧 板 20

1: ◆rHuwTJzOS6[saga]
2011/05/27(金) 22:16:04.75 ID:zAhIneI10
【初めに。】

このＳＳは、

自分、◆rHuwTJzOS6が執筆中のＳＳ
勇者「惚れた」魔王「え」
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と
◆t7gfNpKsyEさんの完結済ＳＳ
幼女「そこのおとこ！ちょっとやらせなさい！」
ex14.vip2ch.com

の二作品によるクロスオーバーＳＳです。
そーゆの嫌いな人は回れ右。
それとこのＳＳ、キャラ紹介等はする予定ですが、基本的に読者が『両作品既読』という前提で、話が進みます。
一応、ご注意を。
ああそれとも一つ。
このＳＳは、クロス元と違って地の文盛りだくさんでお送りいたします。
でも自分は地の文初めてなんで、そこら辺の塩梅がよく分からんから、粗相をしたらスイマセン。

ともかくまぁ、はじまりはじまり的な感じで。

なお、このＳＳの企画元は、
【イベント】オリジナルSSクロススレ【でも無期限】
ex14.vip2ch.com
となっております。こっちもよろしく！

2: ◆rHuwTJzOS6[saga　sage]
2011/05/27(金) 22:18:10.39 ID:zAhIneI10
プロローグ――始まりは、非日常な日常で――

3: ◆rHuwTJzOS6[saga　sage]
2011/05/27(金) 22:18:51.87 ID:zAhIneI10
　ここはとある住宅街のとある一軒家。
　木造平屋で築二十年の一戸建てという、特に珍しくも何ともない一般的な家だ。
　しかしそんな極平凡な家には、

幼女「男！やるぞ！」

4: ◆rHuwTJzOS6[saga　sage]
2011/05/27(金) 22:20:16.36 ID:zAhIneI10
　今その家の居間にいる二人の男女のうちの女。
　彼女の玉の様な白い肌と磨かれた黒曜石の様に輝く瞳、そして綺麗に切り揃えられた黒い長髪は、見る者の目を釘付けにし、捉えて離さないだろう。
　ただし、

幼女「なぜ男はまいかいまいかい、わたしのせくしーぼでぃをこばむのだ……！」

5: ◆rHuwTJzOS6[saga　sage]
2011/05/27(金) 22:21:08.97 ID:zAhIneI10
つまり今彼女の服の裾を歯を食いしばり必死に引っ張っている男、幼女に『男』と呼ばれている彼の言う事が、世間一般としては正しいという事になり、

幼女「ぬぉぉぉぉぉ！」

　そして服を脱ぐ為に、必死にその裾の前側を両手で持ち上げている幼女は、間違っているという事になる。

6: ◆rHuwTJzOS6[saga　sage]
2011/05/27(金) 22:21:49.93 ID:zAhIneI10
幼女「ぬぐぐぐぐぐ……！」

男「いい加減観念しろぉ……！」

　男と幼女、二人の死闘という名の服の引っ張り合いが山場を迎えた頃、その闖入者は現れた。

7: ◆rHuwTJzOS6[saga　sage]
2011/05/27(金) 22:23:11.47 ID:zAhIneI10
？？「男さぁぁぁん！！」

　突如男の左側、何も無いはずの空間に黒い穴が開き、そこから甲高い声と共に、小さな影が勢い良く飛び出してきたのだ。
　そしてその影はその勢いのまま、見事男の横腹に直撃した。
　ノーガードの横腹に重い一撃を食らった男は、ぶっ、という声を残し、軽く横に吹き飛んでから、床に倒れこんだ。

8: ◆rHuwTJzOS6[saga　sage]
2011/05/27(金) 22:24:05.26 ID:zAhIneI10
幼女「むぎゅっ」

　という一声と共に、腕に引っ張られた服を顔面に貼り付け、幼女はその勢いを保ちながら、後ろに転倒した。

？？「あいたたたた……」

9: ◆rHuwTJzOS6[saga　sage]
2011/05/27(金) 22:25:15.35 ID:zAhIneI10
　しかし少女がその目的の物、男を見つけた時には、既に男は半身を上げていた。
　そして次の瞬間、彼女が反応する間も無く、その眼前に男の掌が迫ってきた。

？？「あ、あいたたたたぁ！！」

10: ◆rHuwTJzOS6[saga　sage]
2011/05/27(金) 22:25:54.20 ID:zAhIneI10
幼女「いまだ！」

　と叫びながら再度服を脱ぎ始めた事により、そして彼女の叫びを聞いた男もすかさず、先ほどと同じ様に幼女を止めにかかった事により、閻魔を拘束していた五指が外れる。

閻魔「み、味噌が出るかと思いました……。ってそうだ、男さん！」

11: ◆rHuwTJzOS6[saga　sage]
2011/05/27(金) 22:26:30.69 ID:zAhIneI10
男「そうか奇遇だな、俺も今非常に大変だ……！」

幼女「そうかふたりもか、じつはわたしもすごくたいへんなんだ……！」

男「それは自業自得だろうが……！」

12: ◆rHuwTJzOS6[saga　sage]
2011/05/27(金) 22:28:14.85 ID:zAhIneI10
男「は？閻魔帳？」

　久しぶりに聞くその単語に男は気を取られ、一瞬手から力を抜いてしまった。そして幼女はまた、仰向けに転んだ。
　その後、何故か倒れたままの体勢で、『このわたしがにどもおなじてに……』などと呟いている幼女を放置して、二人は話を続ける。

13: ◆rHuwTJzOS6[saga　sage]
2011/05/27(金) 22:29:19.51 ID:zAhIneI10
閻魔「閻魔帳は別に貴重な物じゃありません！だってアレは『閻魔帳と言う自分用ノート』ですから！」

男「そこか！？突っ込む所はそこなのか！？てか只のノートだったらもう新しいの買っちまえよ！」

閻魔「い、いやですよ！だってアレ、一応仕事の事とか色々書いてありますし、それに……」

14: ◆rHuwTJzOS6[saga　sage]
2011/05/27(金) 22:31:08.51 ID:zAhIneI10
閻魔「え、閻魔だからってノートを使い切らないって言う偏見は、どうかと思いますよ！？大事じゃないですか、エコ！」

男「確かにそうだけども！だけどもだな、ノートの空きがもったいないと言う理由だけで、ワープホールにまで探しに行けるか！」

閻魔「だから建前として『一応仕事の事とか色々書いてありますし』って言ったじゃないですか！」

15: ◆rHuwTJzOS6[saga　sage]
2011/05/27(金) 22:32:02.79 ID:zAhIneI10
閻魔「そうです、もう『説得するのは』諦めて……強引に巻き込む事にします！」

男「……は？」

　言うや否や、閻魔は服の右袖に左手を突っ込んで、掌サイズのカプセルを取り出した。

16: ◆rHuwTJzOS6[saga　sage]
2011/05/27(金) 22:32:35.21 ID:zAhIneI10
　瞬間、三人の目の前に暗闇の渦が広がる。

男「ちょっえええええ！？何お前何でこんな物持ってきてんの！？」

閻魔「天界製のワープホール収納カプセルです。何とお値段税込みﾁｮﾒﾁｮﾒ円！」

17: ◆rHuwTJzOS6[saga　sage]
2011/05/27(金) 22:38:42.28 ID:zAhIneI10
プロローグ終了。
今日はここまでです、明日から毎日少しずつ更新。
まぁ、ストックが切れた時点で、不定期更新に早変わりしちゃうんですがね！

で、地の文ですが、どうでしょうか？

18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[sage]
2011/05/27(金) 22:44:36.84 ID:sgnUJU0AO
いいと思います！

19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]
2011/05/27(金) 23:19:46.05 ID:errs7vfUo
乙。
良いのではないでしょうか。

20: ◆rHuwTJzOS6[saga　sage]
2011/05/28(土) 23:14:04.07 ID:/TQnOIEh0
いかん。昨日に、明日更新とか言っていたが明後日になるかもしれない。
てかもう今日終わるまで後50分もないよぉぉ。

今日できなくても明日は必ず更新するんで勘弁をば。

21: ◆rHuwTJzOS6[saga　sage]
2011/05/29(日) 15:26:33.92 ID:WOfHyhb/0
やぁ皆、遅れてすまない！
それじゃあ第一話投下……の前に、クロス元スレの紹介と行こうか。
キャラの紹介は第一話の後にでも。

勇者「惚れた」魔王「え」

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