過去ログ - 【幼女と閻魔と男と】勇者「惚れた」魔王「え」番外編【クロス】 -SS速報VIP

過去ログ - 【幼女と閻魔と男と】勇者「惚れた」魔王「え」番外編【クロス】

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154: ◆rHuwTJzOS6[saga　sage]
2011/06/19(日) 22:05:12.21 ID:kXqUj7Cj0
　吹き飛んだはずの竜の首は、少しずつではあるがその形を取り戻していた。
　付け根から生える様に、竜の首は再生している。

勇者「再生能力付きか……」

以下略

155: ◆rHuwTJzOS6[saga　sage]
2011/06/19(日) 22:07:44.24 ID:kXqUj7Cj0
戦士「お前何採点してんの！？これ狙ってやったわけじゃねぇから！」

僧侶「それでは、何でそんな愉快な触覚を生やしてるんですか？」

戦士「俺だって聞きたいわぁ！てか久しぶりに会ってもお前ってホント変わらないのな！悪い意味で！」

以下略

156: ◆rHuwTJzOS6[saga　sage]
2011/06/19(日) 22:08:24.12 ID:kXqUj7Cj0
　矢羽の根元付近に、幾重かに折り畳んだ紙が結んであるのを発見した。
　魔王は何のためらいも無くその紙の結び目を解き、それを開いた。
　そして彼女はそれに目を通し、
　手で出血元を押さえている戦士を初めとした皆も、横からその紙を覗き込む。
　そこに書いてあったのは、

以下略

157: ◆rHuwTJzOS6[saga　sage]
2011/06/19(日) 22:08:50.39 ID:kXqUj7Cj0
　で、まぁさすがの私も『うわまじやっべぇわこれ』とか思ったんだどさぁ、でもその時は研究の途中で、しかも倉庫の掃除に時間を割いてたもんだから、なんていうの？研究中毒？みたいなのが来てさぁ。
　まぁそんな感じで今の今までそれの事をすっかり忘れててね？
　そういえばアレには『強者に惹かれる』みたいな特性があったような気がするなーって事で、とりあえず魔界で一番強い魔王ちゃんにこの手紙を送ってみた訳よ。
　ま、でも実は消失時の残存魔力やら何やらから察するに多分、この手紙を送る頃には起動してるんじゃないかなーとも思うんだけど……まぁ魔王ちゃんなら大丈夫だよね！強いし！
　というわけだから、怪我とか病気とかには気をつけてねー。それじゃまた！

以下略

158: ◆rHuwTJzOS6[saga　sage]
2011/06/19(日) 22:09:26.41 ID:kXqUj7Cj0
魔王「――何が『それじゃまた！』だコラー！！」

戦士「え？ていうか何、お前友達とかいたのって止めて！鏃で出血塞ごうとするのは止めて！」

　何のためらいも無く鏃を戦士の頭に戻した魔王は、ため息をつく。

以下略

159: ◆rHuwTJzOS6[saga　sage]
2011/06/19(日) 22:10:36.69 ID:kXqUj7Cj0
戦士「しかしまぁ、強いし堅いし無限残機だなんてマジありえないくらいのしぶとさだな……」

僧侶「まぁ貴方も相当だと思いますがね、とりあえず出血を止めましょうか。頭から間欠泉の如く血が吹き出てる光景は見てて気持ち良い物では無いので」

　そう言いながら僧侶は戦士に回復魔法をかけ、戦士の出血を止める。

以下略

160: ◆rHuwTJzOS6[saga　sage]
2011/06/19(日) 22:11:11.97 ID:kXqUj7Cj0
　・第三段階
　　自分の身に危険が及ぶと、今まで溜め込んだ魔力を使って変身しちゃうんだよー。
　　どんな姿になるかは分からないけど、その時の魔力量によって変わると思うんだよ。
　　まぁこれはあくまでもしもの話なんだけど、世界で最も強い生物……まぁ人間は強弱に個体差がありすぎるから除外して、もしも竜の姿でもとろう物ならぶっちゃけヤバイかもー。
　　吸収能力は無くなったけど、今まで貯めた魔力を使って攻撃してくるかも。

以下略

161: ◆rHuwTJzOS6[saga　sage]
2011/06/19(日) 22:11:58.00 ID:kXqUj7Cj0
魔男「戦士さんって、ある意味凄いですよね……」

僧侶「まぁ一応、勇者パーティの一員でしたから」

男「……あー、つか何だ。結局アレは真正面から倒さなきゃならんという事か？」

以下略

162: ◆rHuwTJzOS6[saga　sage]
2011/06/19(日) 22:12:40.51 ID:kXqUj7Cj0
僧侶「……どうやらそちらは算段がついたようですね」

男「ああ、うちの幼女が今すぐアイツを消し炭に――」

幼女「まぁ溜めには一分ぐらいかかるがな」

以下略

163: ◆rHuwTJzOS6[saga　sage]
2011/06/19(日) 22:13:49.56 ID:kXqUj7Cj0
　空に向かって光の束が伸びる。
　それは徐々に細くなり、やがて消えた。
　そしてその光の通り道には、塵一つ存在しなかった。

閻魔「……いやぁ、あの竜は強敵でしたね」

以下略

164: ◆rHuwTJzOS6[saga　sage]
2011/06/19(日) 22:14:31.17 ID:kXqUj7Cj0
僧侶「……別れを惜しむ間も無く行ってしまいましたか」

魔男「ま、何にせよこれでようやくひと段落ついたね……」

魔王「ていうかさぁ、これって――」

以下略

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