過去ログ - 王様「ハハッ」 ほむら「・・・は?」
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[sage]
2011/05/29(日) 00:56:29.24 ID:Oa5HWEyw0
王様「解からないのなら、僕に訊けば良い」
まどか『ほむらちゃん、私たちが戦う必要なんてないよ』
王様「一人で悩む必要なんてないさ。それでは、僕が此処に来た意味がなくなってしまう」
まどか『お願いだから、私に剣を向けるのは止めて』
王様「まだ、一人で答えを見つけられないうちは、僕が君の道標になってあげよう」
『優しいまどか。あなたでは暁美ほむらにその先の意思を伝えるのに臆病になってしまうのですね』
王様「大丈夫だ、暁美ほむら――君には、仲間が居るんだ!」
『愛おしいほむら。解かりますか?貴方の最愛の人の願いです』
王様「僕を信じて!さぁ、共に戦おう!」
『さぁ、ミッキー○マウスを殺しなさい』
地面に降り立つとほむらはそのまま直立した。王様は彼女に語り掛けるのを止め、二人に近付く魔獣を駆逐していく。世界の真理という存在、そして鹿目まどかは尚もほむらへの説得をやめなかった。ほむらは鬱蒼とした髪に顔を隠し、表情が窺えない。――やがて、彼女はキーブレードを挙げた・・・その剣先には、王様の姿があった。
ほむら「・・・邪魔よ、消えなさい」
彼女のキーブレードから光の矢が発射される。王様はそれを辛うじて回避した。それは慣性に従い、王様が相対していた魔獣を貫通する――そして、鹿目まどかによって、反射された。
王様「ハハッ!少し危なかったよ、ほむら!」
ほむら「あれくらい避けてくれないと、信用出来ないわ」ファサッ
王様「なら、どうやら僕は君の信用を勝ち取ったようだね!――君、気分はどうだい?」
まどか『ほむらちゃん・・・どうしてこんな酷いことをするの?』
『ほむら。まどかは貴方との争いなど望んで居ないのです。貴方と恒久に平和を過ごすのが、彼女の願いですよ・・・?』
ほむら「黙りなさい、このペテン師。・・・私は、貴方からまどかを取り戻す」
ほむらは剣先を向けた。
ほむら「そんな泥沼、優しいあの子の教育に良くないわ」
まどか『・・・どうしても、戦うというの?ほむらちゃん・・・?』
ほむら「ええ。だって、貴方はまどかではないんだもの。遠慮をする必要はないわ」
ほむら「・・・大丈夫よ、まどか。貴方は必ず私が救ってみせる・・・」
ほむら「だからお願い、王様。私に力を貸して」
王様「ハハッ!ようやく僕の出番か。あんまり呼んでくれないものだから、また閑職に追いやられるかと思っていたよ!」
ほむら「ごめんなさい、決着を付けたかったから・・・」
ほむら「これでもう、私はこの世界の敵になった」
ほむら「遠慮はいらない・・・さぁ来なさい、最悪の魔女・・・!」
『・・・悲しいです、ほむら。あれは、彼女の意思だったというのに・・・』
まどか『せめて最後の時まで、貴方の最愛の人を傍らに添えましょう・・・』
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