過去ログ - 王様「ハハッ」 ほむら「・・・は?」
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174:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage saga]
2011/09/19(月) 15:06:16.30 ID:pE/+Z3mq0
 丁度習い事を終えた頃、携帯電話が震えた。さやかからのメール。その内容を読むと、仁美は専属の運転手に言った。

仁美「帰宅の前に、公園へ向かってくださいまし」

 躊躇する運転手に断固として仁美は公園へ自分を連れて行くことを要求した。やがて、運転手はしぶしぶ受諾し、
車は進路を変え、通学路の公園へと向かった。思ったよりも、車は早く公園前に着いた。車から降りて、仁美は
公園の、林沿いのベンチへと向かった。

さやか「ごめんね、こんな時間に呼び出して。疲れているだろうに」

 仁美に気付くと、さやかは立ち上がって言った。

仁美「・・・いいえ。寧ろ・・・」

 二人で話す機会が得られて良かった。あれからずっと、まどかがさやかをガードして離さなかったから。
だがそれをさやかの前で口にするのは、憚られた。

さやか「・・・ははっ。まぁ良いや・・・あのね、話っていうのなんだけどさ・・・」

 仁美はさやかの様子を窺っていた。落ち着かない眼球、足は浮ついて、首がせわしなく動き回る。
・・・きっと彼女は、自分がどうしてまどかと言い争って居たのか知っている。ずっと盗み聞きしていたのだろう。
だからこそ、あのタイミングで出てこれたのだと。
しかし仁美はさやかを呵責するつもりなど毛頭無い。寧ろ彼女をいとおしく思いながら、眺めていた。
彼女がどうして自分を呼び出したのか、既に仁美は確信していた。

 いっそ自分から彼女に言ってしまおうか――・・・口を開こうとしたとき、胸騒ぎが起こった。

さやか「――ちっ!」

 さやかの衣装が変わる。デザイン重視の騎士装束に。風景が変わる――サイケデリックな光景が、周囲を制していた。

 その変わり果て様に、ただただ唖然としていると、肩にふわりと、何かが掛けられそれが仁美の体を包みこんだ。

さやか「ごめん、こんなのしか用意出来ないけど・・・大丈夫だと、思う・・・絶対に、無事に帰してやるから!!」

 マントを外したさやかは、剣を握り、駆け出した。やがて蒼い閃光となり、姿が見えなくなる。

仁美「さやかさん・・・」

 突然の状況に困惑し、しばらく呆然と佇んでいると・・・見覚えのある姿が、前に現れた。

「やぁ」


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