過去ログ - 王様「ハハッ」 ほむら「・・・は?」
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[sage]
2011/05/29(日) 13:25:41.91 ID:Oa5HWEyw0
ほむら「・・・此処は・・・」
意識が覚めたほむらは周囲を見渡した。天井には振り子運動をする鎌。四方の壁の一面には見慣れたワルプルギスの夜の資料群。
ほむら「私の・・・部屋?」
より凝らして見ると、テーブルの上に投げ出されたフードの付いた黒いコート、その上にはローマ字で暁美ほむらが筆記された封筒が置いてあった。中に入った便箋の送り主は王様で、コートが齎す力の説明と、ほむらの正体を隠蔽したいという密かな目論みへの揶揄、そのための『イグニス』という偽名と元の名前への賛辞、予見していたこの事象への謝辞、成功の祝福、そして再会を願う言葉が連ねられていた。
ほむら「王様からの贈り物・・・」
最後に、戦いに孤独で臨むことを決めた彼。自分は、彼にとって足手まといだったのだろう。そうでなければ、ほむらをこうして逃がす道理などない。それよりもずっとさきに、戦いが終結したのではないか?
ほむら「・・・」
いつかまた、会えるだろうか?・・・そのときには、彼と勝利の美酒を分かち合えるほど強くなっていられるだろうか?
ほむら「・・・ありがとう、王様」
ただ感謝を述べることしか出来ない自分を不甲斐なく思った。
ほむらは見滝原中学校の制服の上に、早速コートを羽織った。そして、右胸のポケットに何か固い感触があることに気が付き、中を探った――。
ほむら「・・・え?」
取り出したそれは、小さな鹿目まどかだった。
願いを叶え、理となる寸前の格好をしたまどかが、小さくなって、穏やかに寝息を奏でながら、眠っていた。
ほむら「・・・!」
ほむらは唇をわななかせ、涙を氾濫とさせた。また、彼女を救えなかったのだと思った・・・しかし、自分は今度こそ、彼女を救ったのではないか?・・・確かに彼女としては少々不備があるかもしれない。だけれど!・・・だけれど、これは、紛れも無く、鹿目まどかだ。
ほむら「まどかぁ・・・!」
ほむらは両手で彼女を包み、抱き寄せた。すると、手の中でもぞもぞとした感触が走った。ほむらが静かに左手を開くと、膝をついて、体をわずかに起こしたまどかが、自分の手の甲で目をごしごしと擦っていた。そして座ると、瞼を半分開きながらうつろに周囲を確認して、最後にほむらと顔を合わせ、びくんと止まると、目を緩めて笑った。
マドカ「…ウェヒヒ♪」
ちびまどかは過去自作の二番煎じです。ごめんなさい。サイズはジミニーです。
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