過去ログ - 王様「ハハッ」 ほむら「・・・は?」
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/05/28(土) 01:22:21.35 ID:3NCGTD1N0
王様「ハハッ!そうか、それは失礼。しかし今君と話している訳ではないんだ。黙っていてもらえるかな?あと、僕のことは王様と呼んでくれ、QB」

QB「・・・まぁ良いよ。ほむら、君の意向を聞かせてもらおうじゃないか。君の朋友が護った世界を蔑ろにして、 君はどこの誰とも知らない世界の大衆を救い、無名の英雄に成り果てるのか・・・それは君の自由だ」

QB「あぁ、ところで王様、他の世界にはグリーフシードが存在するのかい?」

王様「グリーフシード?それはなんだい?」

QB「やれやれ。それが無ければほむらのような魔法少女は長く生きられないんだよ。本来なら今さっき君が倒したような魔獣が出すんだ。それで ソウルジェムの穢れを浄化し、魔法少女たちは再び万全へと回帰する」

王様「なるほど、こんなものにそんな力が・・・しかし妙だね。他の世界にはこんな法則存在していなかった。・・・これは、一体誰の仕業なのかな?」

QB「仕業だなんて随分と人聞きの悪い言い方をするんだね、王様。気が付いているんだろう? そのとおりだ。しかし勘違いしないでほしい。僕らはこの惑星の住人に人知を越えた奇跡や、文明を開花させる知恵を与えた代わりに、 惑星の住人から、彼らが枯渇させた分だけ、僕らの惑星が将来必要となるエネルギーを生成してもらっているんだ。 これは正当な取引だよ。非難される謂れはないな」

王様「・・・この世界に具現する悪意の根源は、君達インキュベーターというわけか・・・だとすれば、それは僕の敵だ」

QB「君は人の話を聞いていたかい?全てはこの宇宙の寿命を延ばすための」

王様「黙れ!」

王様「・・・君の言っていることは詭弁だ。結局君達は、美味い蜜を吸うために、彼女たちを利用していることには変わらないだろう」

QB「だからだね」

王様「君達に奇跡が起こせるなら、君達が居なくても奇跡は起こる。文明だって、君達を省いても、今と変わらないものになっていただろう」

QB「それはありえないよ」 王様「この世界は奇跡に満ち溢れているんだ!・・・君達が、居なくても、この世界の住人達みんなに奇跡を司る権利が与えられている!」 王様「インキュベーター、僕は君のペテンを決して許しはしない・・・!」

王様「ホーリー!」  

王様は剣先をほむらの肩に乗っていたQBに向けて、唱えた。刹那の間に剣先に蓄積した光の球体は正確にQBに衝突し、 QBは消滅した。

ほむら「・・・何、これは、どういうこと・・・?」

王様「済まない、ほむら。手伝ってくれ、諸悪の根源を一気に叩く・・・!」

ほむら「・・・え?でも、私には、貴方が言ったような力なんてないわ・・・さっきQBが言っていた魔法少女の力しか・・・」

王様「確かに今まではそうだったかもしれない。しかし、今はもう違う。君の力は、世界を開く力だ。君は全てを救う力を手に入れた。 君が奇跡になるんだ。・・・起こしたい奇跡があるのだろう?」

ほむら「・・・」

王様「君は、闇に満ちた世界であれば何処へでも行ける力を手に入れた。それで、憂いを払ってきたらどうだい?ハハッ!」

ほむら「・・・それは、たとえ過去だとしても、可能なの?」

王様「朝飯前さ!」

ほむら「・・・本当に、私にそんな力が宿っているの?」

王様「あぁっ!――僕には解かる。同じキーブレードを扱うものとして、君の強い心には、キーブレードが宿っていることが」

王様「さぁ手に取るんだ、暁美ほむら!君の、新しい力を見せてごらん!ハハッ!」  

ほむらは苦笑した。その言い方では、まるでQBだと。しかし口を噤んだ。彼は心底QBに憎悪を抱いているだろうからだ。 ソウルジェムから武器を顕現させた。――現れたのは、鍵だった。しかし大きさがまるでほむらの考えるものとは違う。 王様が握っているもののように、本来であれば剣と呼ばれる武器に採られる寸法だ。

ほむら「これが・・・私のキーブレード」  

王様「そうだよ。君はその力で、まずはこの世界を救うんだ!」

ほむらは、本当に自分が魔法少女から逸脱したのだと認識した。


中二満載です


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