過去ログ - 王様「ハハッ」 ほむら「・・・は?」
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[sage]
2011/05/29(日) 22:07:25.95 ID:Oa5HWEyw0
マミ「ぅん・・・」
マミ「あ、わたし・・・」
マミ「・・・そうか、あのまま・・・」
突然去来した記憶に、マミは顔を歪めた。再び、あの恐怖がマミの体を伝播する。体中から一瞬にして汗が湧出し、胸を大きく上下させながら過呼吸を繰り返す。マミ噴出してきた涙を拭おうとした。しかし、右手が動かない。その異変に、ぼやけた頭で戦々恐々になることも出来ず、そちらに振り向いた。
マミ「・・・え?」
鹿目まどかそこに寝ていた。
マミの腕を枕にしながら、彼女は穏やかに寝息をいる。その目は少し膨らんでいて、茜色の陽光が彼女の目から頬の輪郭に沿う軌跡を浮かび上がらせていた。
マミ「鹿目さん・・・?」
振り向こうとして、左手にも重みがあることに気が付いた。――しかし、マミがそれに気が付いて反応し、腕を平坦にするまえに、美樹さやかの頭は坂を下って、床に頭を落下させた。
さやか「ぎゃんっ!」
さやか「っつぅー・・・なんだぁ・・・敵襲かぁ・・・?」
マミ「あ、ごめんなさい、美樹さん・・・」
一瞬静止し、さやかは猛然と体をあげた。相対した彼女の顔は興奮に染まり、瞳孔の開いた瞳マミは気後れした。――かと思えば、さやかは瞳に大粒の涙を浮かべて、マミに抱きついた。
さやか「マミさん・・・!マミさん・・・!」
マミ「み、美樹さん・・・?」
さやか「・・・マミさん・・・!・・・マミさん・・・!」
マミは泣きじゃくる彼女を、まどかに配慮しながら、無様を呈したことに臆しながらも、彼女の嗚咽におされて、抱き返した。そして顔を綻ばせ、左手で彼女の頭を撫でた。
マミ「・・・心配かけて、ごめんなさい・・・」
さやか「あたしたちこそ、ごめんなさい・・・!あたしらが付いて行きさえしなければ、マミさんにあんな思いさせることなんて・・・!」
マミ「うぅん・・・そんなことないわ・・・死ぬときは、死んでしまうものだから・・・」
さやか「でも・・・あたしらさえ、いなければ・・・!」
マミ「そんなことない・・・あなたたちが居てくれて、良かった・・・こうして生きていられるんだから・・・」
さやかはより一層大きく泣き叫んだ。マミは彼女をあやしながら、自分の失態に悔やむよりも、これほど彼女を追い詰めことに慙愧を感じ、彼女に謝罪した。さやかは声を震わせながら、それを否定した。
右腕に僅かな振動を覚え、マミはそちらを窺った。先程よりも小さく丸まって、顔を隠したまどかの体が微弱に震えている。マミが右手を動かして、彼女の頭を撫でると、俄かにまどかは涙に濡れた驚愕の表情を上げ、それをぐしゃぐしゃ歪めて、声を上げるとマミに抱きついた。
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