過去ログ - 王様「ハハッ」 ほむら「・・・は?」
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[sage]
2011/06/10(金) 22:10:20.82 ID:c0Wph2xN0
――解からない。
マドカ「まどか!」
――解からない!
マドカ「まどかぁ!待って!」
――解からないッ!
マドカ「まどか――!」
まどかは転んだ。商店街でだから、夜と言えど人が居るのに。
とても恥ずかしい。立ち上がると、また、走り出した。膝が痛い、でも、視線も痛い。
もう嫌だ、早く家に帰りたい・・・!
自宅に着くと、帰りの挨拶もせず、靴も脱ぎ散らかしたまま、自室に駆け込んだ。
そして、ずっと鬱積していた嘆息を、思い切り吐いた。
まどか「う・・・うあぁ・・・!!」
喉が引きつく。しゃっくりが出る。涙が横溢して、枕がぐしょぐしょだ。
強く抱き締めて、叫びが漏れないように、口に栓をした。
不自然な娘に、父はいぶかしみ、来るだろうから、その頃には、心を静めなければ、
と努めるが、一向に悲嘆は尽きてくれない。
寧ろ、どんどん勢いをましていく。
彼女に対する疑問と衝撃が、時間が過ぎるたびに頭に湧いて、パンクしそうだ。
どうして自分は、こんなにも、悲しいのだろう。
確かに彼女に見捨てられたことはショックだ。
しかし、この激情は尋常ではない・・・。
まどかは、風を切る音を頭の上で聞いた。
それまでの悲しみや苦しみは、怒りに変わった。
まどか「・・・あなたの所為よ」
マドカ「・・・」
ただ、まどかは憐憫の瞳で彼女を見ていた。なんと言えば良いのか、解からない。
どう慰めれば良いのか。彼女の言うとおりだ。自分が、暁美ほむらを壊してしまった。
まどか「・・・ごめんなさい」
マドカ「ッ!そんなことない!わたしが悪いの!」
まどか「違うよ・・・うぇへへ、あなたは悪くないよ・・・」
まどか「わたしが・・・ほむらちゃんのこと何も知らないくせに
・・・あんなことして、勝手に自滅して
・・・こんなの、ただの自業自得だよ・・・馬鹿だよ・・・わたし・・・」
これが失恋なのか?この胸をいっそ引き裂いてしまいたい苦しみが?
自分は、暁美ほむらに対して愛情を抱いていたのか?解からない。
それでも、彼女が尊い存在だということは理解していた。
根拠はない。ただ、胸の内で奮える感情が、まどかにそう確信させているのだ。
自分ではない誰かに、あたかもそう促されているかのようで、気持ちが悪い・・・。
まどか「・・・ねぇ、どうしてかな?」
まどかは自然と訊ねていた。
まどか「どうして、わたし、こんなに傷付いているのかな?」
まどか「おかしいよ、全然抑えられないの
・・・どうしてこんなにショックなのかな・・・?
ほむらちゃんは、ただのクラスメイトで、
友達にもまだなれてなかったかもしれないのに
・・・なのに、どうしてなのかな・・・苦しいよ
・・・なんで、わたしにはこんなにもほむらちゃんが大切なの・・・?
教えてよ・・・!」
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