過去ログ - 王様「ハハッ」 ほむら「・・・は?」
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71:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/06/12(日) 10:48:53.74 ID:bDuw7Mev0
 QBの影が消えると、まどかはベッドに倒れこんだ。
しばらくして、インターホンが反響した。まどかは肩を震わせた。
きっとほむらだろう。父は自分を呼ぶだろうから、平静を浮かべなければ・・・
しかし存外にも、父がまどかの名を呼ぶことはなかった。
重い体に鞭を打って、カーテンの隙間から玄関を窺う。
闇の中で影が蠢き、それは振り向いた。月光に照らされたのは、やはり、暁美ほむらだった。
彼女はまどかの部屋を見上げている。
まどかは顔を苦悶に染めると、不細工な笑顔を浮かべて、呆然とする小さなまどかに振り向いた。

まどか「・・・迎えに来たみたいだよ」

マドカ「・・・」

 まどかはほむらを振り向く。
彼女はまだそこで、此方を見上げている。
彼女の顔を見ているととても落ち着くのに、
彼女の視線が自分を捉えていないと自覚すると、
途端胸中が荒々しく掻き乱された。
俯き、呻いて、喉を引きつかせながら、小さなまどかに言う。

まどか「・・・ほむらちゃんの傍に居てあげて」

マドカ「・・・それは駄目」

まどか「・・・解からないかな、わたしね、あなたと一緒に居たくないの」

マドカ「・・・でも、それだけは絶対に駄目」

 まどかは歯を剥き出し、眦を裂いて、小さなまどかを見上げた。
小さなまどかはその鬼気に毅然と立ち向かった。
それだけは、絶対に譲歩できないのだ。

マドカ「・・・わたしはもうすぐ此処から居なくなる
・・・わたしの大切な人が全部終わらせたら、彼女と何処か遠くに行くことになるの
・・・きっと、もうあなたたちとは出会う事はなくなる
・・・だから、これ以上ほむらちゃんと一緒には居られない・・・」

まどか「・・・だったら、どうして最初から出会ったのよ・・・!」

まどか「あなた酷いよ・・・居なくなること解かってて、ほむらちゃんの気持ち弄んだってことじゃない!
・・・あなたが来なければ・・・ほむらちゃんは・・・わたしだって・・・!
・・・こんな苦しまずに済んだ・・・全部・・・全部あなたの所為じゃない!!」

マドカ「・・・ごめんなさい」


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