過去ログ - 少年「安価を交えつつ敵討ちする」
↓ 1- 覧 板 20
104: ◆Y706p.....[saga]
2011/06/13(月) 00:13:13.00 ID:gJ9976kWo
思わずと言っていい様な、意図せぬ間が空いた。
「――そうだよ、故郷はあの場所だ」
答えた後、6は黙考する。
これは事実だ。そして、隠したかった訳でも、嘘を述べたかった訳でもない。
ならば何故、返答に詰まった……?
そしてやはりというべきか、シックスの顔はどこか疑り深かった。
「……ソコから出掛ける事は無かったのか?」
「全く無かった訳ではないけど、それでも数度か」
6にとっては、あまり引き出したくない時期の記憶である。
「その代わり、本は良く読んだな。知識源はほぼそれだ」
若しくは、極限られた人間から話を聞いたか。
――そう考えて、ようやく彼は、言葉に詰まった理由に気付いた。
きっと、いつの間にか、嫌悪の対象があの集落そのものにすり替わっていたからだと。
328Res/177.89 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。