過去ログ - 少年「安価を交えつつ敵討ちする」
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13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/29(日) 13:23:02.77 ID:r0h3l9PCo
――まだ6が幼かった頃、二人で山奥へと赴いた時のことだ。

山奥にある水場の岩とは得てして滑りやすく、
少しの気の緩みで滑り落ちてしまうものだ。
そう解っていても、ずっと気を張りつめていられる訳がなく
少し後ろを振り返った拍子、岩肌に生える苔に足を取られ急流へと滑り落ちた。

同行者の悲鳴にも似た声に応える余裕もなく、激流に飲まれながら
ちらりとその流れが途切れているのが目に見えた。――滝だ。

子供心に助からないと思った。

滝壺に落ちた際、滝壺の側面に黒い何かが突き刺さっているのが6には見えた。
丁度手に触れそうな位置で、藁に縋るような勢いでそれを掴んだ。

結果的に、同行者に助けられる迄に余計な水を飲まなくて済み
一命を取り留める事が出来た。
同行者が引き抜いたそれを、後に書物で調べて驚いた。


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