過去ログ - 少年「安価を交えつつ敵討ちする」
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17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/29(日) 14:26:01.34 ID:r0h3l9PCo
くっそ投下してから気付いた、鞘握ってどうすんだorz 柄と鞘をよく間違えて惨事
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「――」

滑り落ちた名は、地を踏みしめる音と木々の擦れる音に掻き消される。

幼馴染を殺した竜王……今現在の居場所や背格好など、彼は知らない。
しかし、何としても探さねばならない。
その為に、今日までこの地で修行を積んできたのだから――!


***


鬱蒼と茂る木々の間を、6は一歩一歩前進していた。
剣は既に鞘に閉まってある。

透明の瞳も、闇の中であれば黒の瞳に等しくなる。
だから、6は夜が好きだった。
最も、月の明るい日は昼同様に嫌いであったが。

物心ついた時には、瞳は既に透明であった。
その瞳を見て、周囲の人間は彼を蔑んだ。
気持ちは解らないでもない。幼少の頃は自分自身でも気味悪く
像を映すものを見るのが怖かった。
しかし、それを理解したところで、寂しいことに違いはなかった。

寂しかったが故に、ただ一人普通に接してくれた幼馴染が大切で
そしてそれを奪った竜王が憎かった。

何しろ、何かと外れにされる様な扱いを受けて育ってきたのだから、
人前ではどうにも消極的になりがちだった。
しかし、幼馴染は彼に対して「6は>>18な性格だよな」と言ってのけた。


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