過去ログ - 少年「安価を交えつつ敵討ちする」
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185: ◆Y706p.....[saga]
2011/07/03(日) 17:52:09.44 ID:W1dNxR8/o
「――恋仲、なのだ」
「マジでっ?」
「そんなベタな事が、本当にあるのか……」
「うむ……」
「賊と姫とのラブロマンス」というのは、作り話の世界では定番中の定番ではあるが、
まさか現実の事柄として起こっているとは。
だが、仮に欺く為だとしても、この女がこの様な嘘をつくとも思えない。
嘘をつくなら、もっと現実的なものにするだろう。
そう考え、6はその話が事実であると仮定しておいた。
――そしてそれが事実であるならば、知られていない筈の盗賊団のアジトとやらを
知っていても、何ら不思議は無い。
「つーかよぉ、魔物狩りを隠れ蓑にってのもどうよ……
姫って言やぁ、温室育ちでお淑やか、ってもんじゃねぇのか?」
シックスの疑問は尤もである。
正直6もこの話を聞くまでは、シックスと同様のイメージを持っていた。
そんな二人に対し、ジュアンは口角を上げる。
苦笑、と言って差し支えはないだろう。
「気持ちは解らなくともないが、まあ……そういう御方なのだ」
「一体どんなお姫様だってんだ……」
6もそれが気になるが、それよりも先に聞かねばならない事がある。
「その盗賊団のアジト……数日で着く様な距離じゃあなさそうだが……
俺たちは、一体何をすればいい?」
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