過去ログ - 少年「安価を交えつつ敵討ちする」
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303:蒼牙 ◆Y706p.....[saga]
2011/08/09(火) 19:48:30.02 ID:bnHpzrd+o

直刀は、尚も右手に握られたまま。
尋問する彼女の姿は、正に軍人のそれであった。

しかし、シャスチはそれに怯える様子もなく。

「えっと……地図を持ってない?」

表情はそのままに、ジュアンは無言で地図を出し、そして手渡した。
地面に広げられた地図の、そのある地点に切っ先を向けてジュアンは言った。

「現在地は、この辺りだ」
「……やっぱり」

ここで漸く、シャスチが苦い顔を見せた。

「ここの村から、港町に飛ぼうとしたんだけど」

6を含め全員が、地図を覗き込んだ。

彼女が指さしたのは、この南東の中程にある小さな集落。
そして森を抜けた先にあるのが、港町。

村から港町までの直線距離と、今6達がいるであろう地点から村までの直線距離は
ほぼ一致していた。
6は魔法に疎いものの、考えるに、方角を真逆に指定してしまったということか。

「成る程、やはりか……」

呆れた様に、ジュアンは刃を地図から放す。
しかし、まだ納刀はしていない。



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