過去ログ - 少年「安価を交えつつ敵討ちする」
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314:蒼牙 ◆Y706p.....[saga]
2011/08/11(木) 07:46:25.43 ID:IXI3JuNjo
少し考える仕草を見せた後、ジュアンは6を指さした。
「そこのゴーグルの少年――厳密には、彼の道具袋の中の「あるもの」が
何物かに狙われている。もしそれを狙う者達が現れたならば、
それを退けるべく協力して欲しい」
「「あるもの」か……それも詮索しちゃいけないもの?」
「当然だ」
シャスチが特に不満を漏らさぬのを確認し、ジュアンは言葉を続ける。
「問題は……付け狙う者が何者なのかが分からない事だ。その正体を暴くべく、
可能ならば生きたまま取り押さえたい」
上手い、と6は思った。
この説明ならば彼女は問題なく「目的達成への協力」を行えるし
仮に彼女が黒の氣志團の一員だったとしても、「姫の不在」は悟られない。
正体の解明を目指す事は至極当然のことであるから、
これを理由に襲撃を控える可能性も低いだろう。
「……とはいえ、最低限の蘇生魔法ならば心得ている。損傷を抑えられるならば
一度殺しても構わない」
間違ってはいないのだろうが、何気に無茶苦茶な事を言っている。
魔法を使える者はそうでない者と比べ、こうも感覚が変わってくるものなのだろうか。
最も、ジュアンの場合は立場と性格の問題もあるだろうが。
しかしならば、過去数度の交戦では全て逃亡を許してしまったという事か。
これは、想像以上に大変かもしれない。
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