過去ログ - 少年「安価を交えつつ敵討ちする」
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66: ◆Y706p.....[saga]
2011/06/04(土) 00:53:36.06 ID:PQcsAUY9o
観念したかの様に、シックスは口を開いた。
「二万ぐらい……かねぇ」
「結構な額じゃないか!」
てっきり少ないが故に言い辛いのかと思っていたものだから、6は驚いた、
竜王退治の為に資金稼ぎをしていたというのは、やはり伊達ではなかったらしい。
しかし、6とは対照的に、シックスはあっさりと言ってのける。
「順調に旅してりゃあ、こんなもんだ」
「それでも、俺にとっては大金だ」
「……そりゃあ、五千Gに比べればなぁ……」
う、と声を漏らしたかと思うと、再び6は動かなくなった。
その一方で、「それにさぁ」とシックスは6の腰に携えられた剣を指さす。
「その剣一本にゃ、オレの有り金以上の価値があるぜ」
剣の重み――一般の剣よりは多少軽いそれを、改めて6は感じた。
物として現存する、数少ない思い出の品だ。手放す気など一切無い。
静かに剣を抜き、切っ先を上に向ける。
飽くまで好奇心から、6は問い掛けた。
「この剣の価値って、具体的にはどれぐらいなんだ?」
腕を組み、シックスは言う。
「量産品じゃねぇから明確な額はねぇと思うが、オレの調べたところでは>>67ってところかねぇ」
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