過去ログ - 魔王「武器を下ろせ。お前と戦う気はない」その3
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22: ◆JbHnh76luM[sage saga]
2011/06/09(木) 01:44:34.98 ID:JKte4x/jo

侍「魔王殿、メイド殿が……」

メイド「くぅくぅ……」ムニャムニャ

魔王「寝てしまったのか。しょうのない奴だな。今までこのような事はなかったのだが、侍殿が傍に居るから安心したのかもしれぬな」

侍「拙者はそんなに大層なものではござらぬ」

魔王「そこのソファに寝かせてやってくれ。何か掛けるものは……」

侍「拙者の羽織を掛けておこう」ファサ

メイド「♪」ニコニコムニャムニャ

魔王「何か色々言いたいことがなくはないのだがまぁいいか。さて、皆の者。話があるが、良いか?」

鏑「もちろんです」

巽「はいよ」

ニコラ「ほいきた♪」

ガルドス「なんなりと」

侍「伺わせていただく」

魔王「北の遺跡についてだが、巽殿、そなたの意見を改めて聞かせてもらえるか?」

巽「あくまで推論の域を出ませんが?」

魔王「構わぬ」

巽「んじゃ……これは魔族大賢者様、賢者息子、そしてオレが今まで集めたデータや現地で見た事を全て統合して導き出した結論なんだが、あの遺跡はやはり竜の継承地と考えるのが妥当だと思う。理由はいくつか挙げられるが、似たような神殿全てを含めてこの形式の遺跡は竜の生息地に近い事や、それを護ってるであろう巨像の存在が挙げられる。この前は調べる事ができなかった奥の通路の先にあるものを研究すればこの推論は完璧になると思う。ただ、竜の秘密の深淵に近付く事はオレは危険だと考えている」

魔王「勇者に釘を刺されたか?」

巽「魔族大賢者様もですよ。全ての生物の命を掛けるなら調べてみろって話です」

魔王「あいつらしい」ニッ

ニコラ「おっかないわねぇ」

魔王「巽殿の推論は概ね間違えてはおらん。よくぞそこまで調べ上げたものだと感心すらしている」

巽「ありがとうございます。それと、侍さんから話も聞きました。魔王様は風竜になるおつもりだと」

魔王「なんだ、話してしまったのか。メイドめ」

侍「あいや、拙者が聞き出してしまったのだ。メイド殿に責はない」

魔王「まぁよかろう。その通りだ。私は以前から竜になる為の道を模索していた。その過程で遺跡の存在に着目し、調べ始めたのだが」

巽「ビンゴだった、というわけですね」

魔王「うむ」

侍「勇者殿を追うために、勇者殿への愛の為に、という事でござるな」

魔王「その通りだ。お主達が仲間の絆や家族への愛情を持っているように私と勇者ともう一人は切っても切れぬ絆で結ばれているのだ」チラ

女神官「……」ニコ


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