過去ログ - 魔王「武器を下ろせ。お前と戦う気はない」その3
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◆JbHnh76luM
[sage saga]
2011/06/09(木) 01:46:11.85 ID:JKte4x/jo
魔王「頼みというのはこの事なのだが、お主達に協力を仰ぎたい」
ニコラ「協力? あたし達に?」
魔王「そうだ。どうやらこの件、お主達の協力なくては成就せぬようなのだ」
ガルドス「魔王様の為でしたら何なりと」
鏑「私達の任務は遺跡を守る事ですが、ここまで深入りしてしまったのです。こうなったら最後までお付き合いさせていただきます」
巽「よく言ったじゃねえか。俺も同じ意見だ。毒を食らわば皿までっていう言葉もあるしな」
侍「どれだけの力になれるかはわからぬが、拙者も助太刀させていただこう。メイド殿の頼みでもあるからな」
ニコラ「あたしはまぁどっちでもいいんだけど、面白そうだから賛成」
魔王「すまないな。心から感謝する」
鏑「魔王様、私からもお耳に入れておきたい事があります」
魔王「何かあったのか?」
鏑「大統領閣下より私達パーティに勅命が下っております。『遺跡を聖王国管轄下に置け』との事です」
魔王「やはりそう考えるか。大統領殿の考えも決して間違いではない。間違いではないのだが……」
巽「俺達もその件でちと揉めたんですよ」
鏑「お恥ずかしい」
魔王「何を言う。私と勇者と女など四六時中言い合いをしていたぞ」
女神官「……」アハハ
鏑「ですが、私達は魔王様と同じ意見を持つに至りました。騎士団には調査を続行すると伝えております」
魔王「ふむ、少しばかり急がねばならぬかもしれんな」
ニコラ「どういうこと?」
女神官「そういうことになりますね」
巽「……鏑、急いで戻ったほうがよさそうだぞ」
鏑「どういうことですか?」
女神官「私達だけであの遺跡を管理下に置く事は難しいと思いませんか?」
ガルドス「そんなにでかくはないけど、俺達だけだったらちっと手に余るとは思うが」
ニコラ「っていうことは……」
侍「……」コクリ
巽「騎士団本隊が動く」
鏑「今すぐ遺跡に向かいましょう。ニコラさん、魔族大賢者様に連絡をお願いします」
ニコラ「りょーかい。先に行くって伝えれば良いのね」
魔王「私も行こう。引継ぎは終わっているし、あとの細かい事務仕事は碧に任せればどうとでもなろう」
メイド「すぐにご用意をいたします」ムクリ シュッ
ニコラ「起きてたの? それとも起きたの?」
ガルドス「追求するな」
バタン!
メイド部下「魔王様、大統領閣下がおいでです!」
魔王「なんだと? 一体何の用で……」
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