11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/05/29(日) 13:17:43.56 ID:/Klnh+dQo
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どこにでもありそうな地方都市の駅前通りを走り抜ける。
浅い色をした早朝の空気に、わずかに潮の香りが混ざっているのを感じる。
いくつかの交差点を抜け、シャッターの降りた商店街を走り、
電車のレールが交差する三叉路を右折してゆるい左カーブを越えたところで、
きらきらと光る海が視界の先に広がった。
「海だ」
見れば分かると笑われそうだなと思いながら、それでも言わずにいられなかった。
海だ、ともう一度声に出してみる。
私の声が聞こえるはずはないのに、律がミラー越しにこちらを見て笑っていた。
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