18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/05/29(日) 13:29:05.14 ID:/Klnh+dQo
「あーっ!むかつく!」
両手を大きく振り上げて律が吐き捨てる。
軽自動車は、近づこうとした律の身体をかすめるように急発進して走り去ってしまった。
慌てて飛び退いた彼女の姿に、生きた心地がしなかった。
「なんだよあいつ、ウインカーも出さないで強引に曲がってきたくせに!」
「びっくり、したな……」
「ああもう、くそっ」
「でも……でも、事故にならなくてよかったよ」
「そうだけどさ」
「だから、律も興奮しないで。ね?」
まだ少しふるえていることを悟られないように、律の袖を掴む。
袖を掴んだ手から私の顔に視線を移して、律は振り上げていた両手をゆっくりと下ろした。
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