25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/05/29(日) 13:40:18.60 ID:/Klnh+dQo
駐車場の自販機で買ったペットボトルの蓋を捻って、一口飲む。
磯の香りが少し強い岩場に並んで腰掛けて、沖を緩やかに航行するタンカーを眺める。
「……なあ、澪」
「うん?」
「楽しかった?ツーリング」
沖のタンカーに視線を向けたまま、律が私に訊ねる。
「……正直最初はちょっと怖かったけど、バイクで走るって気持ちいいな」
「うん」
「律がバイクに乗りたいって思った気持ち、ちょっと分かった」
「……」
「ずるいよ律、もっと早く誘ってくれればよかったのに」
「えっ」
「え?」
ちょっとびっくりした様子でこちらを向いた律と視線がぶつかる。
少しの間が空いて、ああ、と律がなにやら納得した顔を見せた。
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