過去ログ - 「私が欲しかった物ってなにかしらね」
1- 20
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/06/02(木) 19:09:51.74 ID:MHKlgDm+0
仕事を終えた私は、あてもなく第七学区を歩いていた。
そこは私が生活をする場となった少し他の学区とは違う場所だった。
しかし、夢見てた転校生活はある日を境に終わった。

「まさか、初めてのシステムスキャンで超能力者認定されるとわねぇ」

横を歩いてた男二人がびっくりした目でこちらを見るが私は気にも留めなかった。
いつもなら、能力を見せて脅して反応を楽しんでいただろう。
しかし、今日だけは別にどうでもいいと思えてしまった。
超能力者の認定を受けた私を待っていたのは羨望の眼差しではなく
“何でこっちに来て間もないお前が”というどちらかと言えば、憎しみの視線だった。

先生は、急にペコペコしてきてクラスの様子には気にもしないといった感じだった。
しかし、名門校への転校が決まるとクラスの子達と同じ様に憎しみの視線をぶつけてきた。
結局人は他の人との大きな差を持った時、周りには馴染める事なんて無いのだと私は知る。
ただの転校生というカテゴリからあの日を境に大きく変化したんだろう。
名門校に転校が決まって以来いや、システムスキャンの日を境に私はいつも独りだった。

名門校への転校は実質、暗部に行く事と同じ事。
特別クラスという檻にぶちこまれた私はいつしか人というものを信じなくなっていた。
ある日強化実験と言われてある研究所へ連れていかれた私は初めて人を殺してしまう。
それを見たらしい学園都市上層部は危険だという判断を下し、私を暗部へ招き入れる。
そっから先は、最早何人殺したか分からないほど人を殺してきた。
最初こそ道徳的におかしいと思ってた心はいつしか殺す事に快楽を感じるようになっていた。

とはいえ、そんな風に心が感じるようになっても所詮人は人なのだ。
いくら孤独を好もうとも、人は一人では生きられない。
日々の生活という意味を取ってもそうだが
本来他者との関わりを持つことで人は人として生きられる。
つまり何が言いたいのかというと私に仲間が出来ようとしているのだ。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
125Res/87.14 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice