過去ログ - 「私が欲しかった物ってなにかしらね」
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17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/06/02(木) 19:52:49.53 ID:MHKlgDm+0
今まで一人でも似たり寄ったりな依頼をこなしてきたがチームを組んでやるのは初めてだ。
超能力者というなまじ強い力を持つが故に仕事が終われば立っているのはいつも私だけだった。
だからいつしか、私に団体行動でやれという命令はこなくなり一人で行動する事が多くなっていく。

超能力者は全員で七人、第一位、第三位、第五位、第七位は表の世界で生きてる。
第二位、そして第四位の私、そして所在不明の第六位は暗部にいると聞かされた。
とはいえ、自分以外の超能力者と面識がないというのも何だか不思議だった。
会った事は無いのだが第三位の事は良く知っている。

超能力者の中で唯一level1から頂点のlevel5に登りつめた、ここの広告塔だ。
しかし、広告塔というわりには滅多にテレビには出る事など無く
第七学区にある学舎の園の常盤台中学でひっそりと勉学に励んでるらしい。
私は何故か同情を感じていた、多分コイツも周りからは疎まれてるだろうと思ったからだった。

その認識はいささか失礼な気もするが、別にいいだろう。
向こうは私の事を何とも思ってないはずだし、私だってそれ以上の事は考えないのだから。
とはいえ、私も全く嫉妬しなかったわけではなかった。
いくら努力したとはいえ、私より序列が一つ上という事実は変わりはしないのだから。

頼んでいたドリンクバーのコップが運ばれてきて、私は席を立った。
ドリンクバーの前まで歩き、何をしようと考える。
そしてふと見上げれば、私と同じ様にコップを持ってきている人がやってきていた。
その瞬間私は頭が真っ白になってしまった、何故なら先ほどまで考えていた人物に会ったから。

「まさか、アンタは第三位?」

「えぇ、そうよ。確か貴方は麦野沈利さんだったかしら?」

私の質問に彼女は弱弱しい微笑でそう返してくれた。
私には何か大きな歯車が動いていく感じがしていた。
これから何かが始まるようなそんな予感だった。


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