過去ログ - 「私が欲しかった物ってなにかしらね」
1- 20
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/29(日) 23:08:48.45 ID:cHQqhBY10
私が欲しかった物って何なんだろう?
能力? 名誉? 名声? 優越感?
結局そのどれでもなくて、私が本当に欲しいものは二度と手に入らない。

「ただ認めて欲しいだけ……」

一人きりでいる部屋の中、声は反射せず消えてしまう。
それが余計に自分の心をむなしくさせてる事に私は気付かない。
level5の第三位、超電磁砲と呼ばれている私には
親しいと呼べる友人はいない、それどころか友達さえいない。
学生寮の中一人でいるというのはかなり寂しいものだった。

「また、嘘をついて外に出ようかしら?」

こういう時にはlevel5という肩書きは便利だ。
寮監にちょっと研究があるんでと言えば怪しまれることは無い。
そして理由をつけて私服を着ることも出来る。
校則で制服の着用を義務付けられているのだが
それが正直私にとっては意味が分からないものだった。

「早くしないとね、寮監は仕事が早いし」

私服をたんすから出して紙袋に入れる。
寮監に言った後でトイレで着替えればいい。
身だしなみを整え私は部屋のドアを開ける。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
125Res/87.14 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice