過去ログ - ほむら「魔法少女?」 なのは「うん、魔法少女」
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20: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/05/30(月) 18:52:42.27 ID:+ODpQHtj0
もしも、高町なのはが私達の世界にいてくれたら。
いてくれたらきっと、まどかを救えたかもしれない。
「え? ほむらちゃん?」
でも、もう、その世界には帰れない。
どうしてだろう。
なんでだろう。
こうも、私は駄目なことを考えるのだろう。
帰れても、彼女がその世界に来ることは無い。
所詮は人の欲。
私のそれもまた、希望、願いになってるだけ。
そんな願い、意味無いのに。


「?!」
「ほむらちゃん、平気?」
「まどか?」
「え? いや、わt――」
「まどか、ごめんなさい。救いたくて、手を伸ばしても貴女には――」
「……」
目の前に突然現れたピンク色の髪の少女。
鹿目まどか……。
私が救いたくて、大切な存在。
「ううん、きっと大丈夫だよっ」
あっ……。


高町なのは……。
「救いたくて伸ばしたなら、きっと届く。届かないはずは無いよ」
私の前にいたのはまどかではなく、高町なのは。
彼女が、私に抱きついてきていた。
「ほむらちゃんのこと、私は知らない。
ほむらちゃんが言った、まどかって人も知らない。
その子がどんなことになってて、どう救われたいのか……も。
でも、1つだけ言える。
あなたのその想い、その願い。
強い心があるならきっと、救えるはずだよ。
もし、救えないのなら、偶然が足りないんだと思う」


「どうしても、無理、もう駄目だ。諦めそうになったら私を呼んで。
私の名前、高町なのはではなく、なのはって呼んで」
なのはが微笑む。
でも、でも……。
無理。
無理なの。
もう……遅いのよ……。
私は魔法少女以前の私のように泣きついてしまった。
みっともない姿を、高町なのはに晒してしまった。
貴女達の優しさはずるい。酷い。
私を苦しめる……。
でも、ありがとう。
貴女達の優しさは、心地良いから。
戻れない世界の鹿目まどか。
今いる世界の高町なのは。
似てるけど、違う2人。
でも、私は……。
願うなら、高町なのはを守りたい。
救えないまどか。
でも、この子は傍にいて、触れられるから。
だから、守りたい。
失いたく、ない。


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