過去ログ - ほむら「ごめんなさい,マミさん」
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9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)
2011/05/31(火) 00:21:18.94 ID:T7zCsBzF0
先輩。ずっと学校に行けなかった私の,はじめての先輩。やさしくて,少しお姉さんで,面倒見がよくて,
時々お茶目で,頼りがいがあって。真っ白な病室で夢見ていた,少女漫画に出てくるような理想の先輩。
人を頼るのがすごく下手だった私が,はじめて心から信頼することのできた人。
何だってあの人が教えてくれた。魔法の効率のいい使い方,魔女空間を通り抜けるコツ,銃の狙いの定
め方。見滝原のお洒落なカフェ,おいしいケーキ屋さん。ニキビ予防にいい化粧水,学校につけて行っ
ても怒られないアクセサリーの限度,男の子への仕事の押し付け方。いつだって正しかった。
あの金髪が視界の隅でふわふわと揺れているだけで,魔女なんてちっとも怖くなかったの。どんな牙も,
爪も,刃も,触手も,あの銀の銃弾が全て撃ち落としてくれたから。ちょっと派手なポーズも,必殺技
も,あの人がやると本当に様になっていて,私はいつだって自分が脇役だと思い知った。
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