23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)
2011/06/04(土) 21:38:43.63 ID:2dASnnjAO
それから一時間後、午前10時。
慣れた手つきで手際良く家事をこなしていき、洗濯物を洗濯機から取り出している時に電話が鳴った。
ひとまず手に持った濡れたTシャツを洗濯カゴに放り込む。
「はいはいただいま〜」などと口走りながらリビングの電話の前へと車椅子を走らせ、受話器を取った。
「もしもし、八神です。」
『もしもし……はやてちゃんか?』
聞き慣れない初老の男性の声が聞こえてきた。
「…あの、どちらさまですか?」
はやて、と突然名前を呼ばれたので思わず警戒する。
「ギル グレアムだよ。キミのお父さんの友達の。」
「あぁ、グレアムさん!いきなりどないしたんですか?」
グレアム、と聞き慣れた名前を聞いてはやて安心した。
しかしグレアムとはやては基本的に手紙でのやり取りが中心だ。
―――電話なんて珍しいなぁ
はやては少し怪訝に思った。
『いや、直ぐにでも伝えねばならない事があってね。』
嫌な予感がした。
『いつもの仕送りのことなんだが…』
そしてはやての感じた嫌な予感は的中することになる。
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