過去ログ - はやて「みだす…銀行?」
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51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga]
2011/06/07(火) 23:05:10.80 ID:tmmsM0LAO



突如強烈な光に包まれたハイヤー。
外は全く見えなくなり、感じるのはハイヤーの走るスピードによって生まれる重力だけ。
それはロケットが地上から飛び立ち宇宙空間へ突入するような…空間そのものが違う場所へ連れて行かれている、はやてはそれとなく直感した。


光はすぐに消え、窓の向こうに外の景色が広がる。
突然の眩い閃光から解放されたばかりのはやては、直後目が慣れずにしばしばと瞬かせていた。
なにがなんだか分からず、ぼぅっと外を見ていると視界が明瞭になって来た。

外の景色が段々と見えてくるにつれて、はやての表情が凍り付いていく。


そこは奇妙、としか言いようがない世界だった。
空はどこまでも赤く、地上には白い建物のみで構成された色の無い街が延々と続いている。

はやてが先程までいた暖かな陽光に照らされた住宅街とは、あまりにもかけ離れている。

「こ、ここは…!?」

はやて達を乗せたハイヤーは、その白い街を切り開くかのごとく横たわった高い橋のような道路を走っており、他にも複数のハイヤーが道路を走っていくのが見えた。

道路は金や様々な装飾や絵が描かれており、装飾過多と言っても過言ではないその様相は、下に広がる白一色の街とは対照的である。
道路の両脇には、等間隔に塔の様な奇妙な構造物が建てられており、延々と道路に沿って続いている。

フロントガラスからハイヤーの向かう方向を見ると、向かう先には有り得ないぐらい巨大な金貨が浮いていた。

金貨の中心には横長の液晶画面があり、表示された『街の総資産額』という文字の下に、兆単位の莫大な金額が目にも止まらぬ速さで上昇し続けている。

その真下に、四つの柱で支えられテントのように建てられたドーム状の建造物があった。

道路はそこに向かって続いていた。





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