9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]
2011/06/01(水) 23:00:37.15 ID:H6/cO81AO
ただはやてには一つ心に引っかかっていた事があった。
それはグレアムからの仕送りの金額が、だいぶ前から徐々に減っていたことだ。
いつもは次の仕送りが来る日には十分に金の余裕が残る程の金額が送られていた。
先の仕送りも今までのと比べると格段に少ないものの、ある程度余裕がある程の金は残っていた。
しかしながら夕飯の食費でだいぶ使ってしまい、はやては未だ確認していないが、現時点での八神家にある金は相当悲惨なものになっているであろうことは、はやてでも容易に想像が出来た。
つい先程話していた内容が内容だったので、どうしても経済の話と八神家の仕送りとを繋げて考えがちだが、まさか個人的な財産にそこまで影響が出るワケが無いと、はやてはその考えを打ち消した。
――――明日の仕送りを機にもうちょいお金の事も考えながら生活しよう。
若干憂鬱な表情でそんな事を考え、騎士達にも気付かれない程小さな溜め息をついた。
財産管理、及び資金援助はグレアムが。
それとは別に八神家の家計管理は基本的にはやてがしてきた。
はやての所へと召還されるまで闇の書の蒐集に従事していた騎士達には当然のごとく経済観念などは無い。
また、はやてもグレアムによる安定した資金援助のため安心してお金を扱っていたということもあり騎士達に教える必要も無いだろうと思っていた。
――――それもちょっと考え直さなアカンかもしれへんな。
八神はやて、10歳。
騎士達に囲まれて少女らしい笑顔も見せるが、しかしながら一家の主としても立派に思考を巡らせているのだった。
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