954:ジム ◆1YEE8AwBrKLY[sage]
2013/04/06(土) 23:26:10.17 ID:i/CRG+CD0
「いや、お前らはしばらくお預けだ」
と、調教師は言う。それに対し、二人は露骨にいやそうな表情をしたのを一切隠さなかった。
薬を盛られている状況だから、この状況は落ちていると言うわけではない……そう言い訳できることには出来るが、やはり少しずつ感情を隠さなくなって来ている。
「かわりにこれだ。さっきまでの薬の効果を打ち消すことができる」
嘘だ。調教師が渡したのは、意識が朦朧とする薬だ。意識がはっきりした状態で催眠術などを使おうとしても、こいつらはお互いに助け合う。
それを食い止めるにはそれなりに意識を混濁させなければ出来ないだろう。それも、これを使えば出来ないことはない。
明らかに嫌そうな顔をしながらも、テラキオンたちは匂いをかいだ後にそれを飲み込んだ。毒を喰らわば皿までとはよく言ったものだ。
しばらくすると、確かに媚薬の効果は気にならなくなっていった。しかし、それに加えて徐々に精神は思考を閉じていく。
眠ったりするわけではないが、何も考えられなくなり、まるで人形のように。この状態ならば、催眠術にもかかりやすい。
サーナイトに術を掛けてもらいつつ、言葉による指示はこちらで行う。サーナイトの目が輝き始めたところで、開始だ。
「そうだな……お前は」
テラキオンには、自分の欲望に素直になるように。コバルオンには、バンギラスとカメックスへの奉仕を好きなだけ行うようにそれぞれ指示をした。
その効果が出るのは、カメックスとバンギラスが出た後である。それまでは、ごく普通の、何も変わらない状態だろう。
薬の効果が切れて、起き上がったところで2体には食事を取らせた。
この監禁されていると言う状況、まだ日にちも3日ほどしかたっていないが、そろそろ体調にも変調をきたしてきたのか、食があまり進まないようである。
それでも、食べなければいけないと感じているのだろう、与えられた草のペレットを彼らは飲み下していた。
「食べ終わったか?」
「まぁな……」
ため息交じりにコバルオンが答える。
「動かないから腹が減らないし、飯がおいしくない」
テラキオンは、コバルオン以上にふてくされていた。
「すまんな、お前らはもう外に出せないんだ」
「聞き飽きたよ」
調教師の言葉に、テラキオンはむすっとした口調で答えた。
「まぁ、そう言うな。今日は少々楽しませる自信がある」
「ふぅん。やってみたらどうだ?」
「楽しみじゃないか」
やさぐれた二人は、なんだか反応もいい加減になっている。こいつら、調教に恐怖も快感も感じないから性質が悪いな。
そんなやさぐれた二人だが、カメックスとバンギラスが出た途端に目の色が変わる。催眠術の効果はきちんと出ているようだ。
テラキオンは、鎖につながれたまま立ち上がり、カメックスに顔を寄せる。
人間にわかる言葉を使わずに話しているせいか、何を言っているのかはうかがい知れないが、親しげに話しているあたり、それほど悪い反応でもないようだ。
流石にいきなりアナルセックス……とは行かないようで、最初は互いに匂いをこすり付けるような、撫であいから始まった。
コバルオンの方はといえば……やはり、あちらも奉仕する事に対してある程度の喜びはあるらしい。
バンギラスのほうに顔を寄せて、長い舌でその体を舐めている。元々、柔軟な思考というか、何でも受け入れるだけの器量がある2体である。
ここで行われる快感を伴った行為は、彼らの中である程度プラスの面を持つ行為として受け入れられているようである。
見守っていると、テラキオンのほうはカメックスと一緒に股間を屹立させ、その状態でカメックスはテラキオンの肛門にペニスをねじ込む準備を始める。
その手で穴をなでたり、背中から出した水で湿らせてみたりと、準備はある程度入念に行っている。
それを受け入れているテラキオンの表情はうつろで、どこか焦点があっていないようにも感じるが、それでもかすかに笑顔が見えている。
コバルオンのほうも、バンギラスのペニスが露出したところで、咥えたり舐めたり、鼻を押し付けたりと、じらすのを楽しんでいる。ぶれない奴だ。
正気に戻すためのスイッチだが、それはテラキオンの場合は射精した瞬間。コバルオンの場合は逆に、射精させた瞬間である。
テラキオンのほうの訪れは案外速かった。いつの間にかカメックスに貫かれていた彼は、肛門からの刺激を受け続けることで、触れることなく達してしまった。
もともと、メブキジカなどと体の構造が似ているだけあって達するのが早い。いわゆるトコロテンという体質になるのも仕方がなかろう。
その快感でしばし頭が真っ白になっていたテラキオンだが、正気に戻るといきなり辺りを見回した。
「なんだ……私は……」
しかし、それまでやってきた行為の記憶はしっかりと残っている。正気ではなかったのは自覚しているだろうが、快感と、行為自体に喜んでいた気持ちまでは偽りではない。
もちろん、行為自体が楽しいものであるという自覚はすでに疑いようもなかっただろうが、今回催眠術に掛けられた状態で行為に及んだ事により、さらにそれは深まってしまったらしい。
テラキオンは、楽しんでしまっていたという事実に呆然としながら、しかしそれを見せないように、カメックスの責めが終わるまで待ち続ける。
「終わりか? 長かったな」
カメックスの射精が終わったころには、ある程度平静を装うことも出来たようだが……
普通のサーナイトが嫌がるような感情を好む偏食家のサーナイトは喜んでいた。要するに、本心では戸惑いを隠せないようだ。
コバルオンはといえば、バンギラスへのフェラが続いていたが、バンギラスが本番をしたいとでもいったのだろうか?
バンギラスが後ろに回り、彼女は秘所を突かれていた。甘い喘ぎ声を上げながらそのピストン運動に身を任せ、射精されると、正気に戻ってしまう。
彼女もまた、快感の余韻が冷めてきたころにコバルオンと同じ表情をした。
「どうだった? 私の体もなかなかのものだろう?」
バンギラスに対して虚勢を張っていたものの、やはりサーナイトの反応を見る限りは、戸惑いを隠せない様子。
2体は、確実に見たくない本心を見せ付けられてしまったようだ。
次の安価は>>955 です。新しい作者候補の人もよろしくです
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