188: ◆ES7MYZVXRs[saga]
2011/06/09(木) 21:13:36.50 ID:wRqGdZJd0
8月22日・朝・とある病院
上条「そっか、これからはずっと調整……か」
御坂妹(10032)「えぇ、ただでさえ寿命の短い体細胞クローンが、薬によってさらに短命になっていますから」
上条「まぁでも仕方ないよな。それで寿命をある程度取り戻せるならさ」
御坂妹「はい。何ももう二度と会えなくなるという訳ではありません。とミサカは前向きに考えてみます」
上条「あぁ、そうだな。じゃあ次会ったら御坂と三人でどっか遊びに行こうぜ」ニカッ
御坂妹「いいですね。とミサカはとても楽しみにしておきます。それと、あなたにこれを……」スッ
上条「ん……カエルの缶バッジ?」
御坂妹「9982号の所有物です。とミサカは懇切丁寧に説明します。あなたかお姉様が持っていた方が良いと思いました」
上条「9982号って……。でも、俺はあの子にひでえ事を……」
御坂妹「それは告白を断った事でしょうか? それとも救えなかった事ですか?
まぁどちらにせよ、あなたが気に病むことではありません。とミサカは断言します」
上条「そんな訳……!!」
御坂妹「あなたは、9982号が最後に何と言ったか覚えていますか? とミサカは尋ねます」
上条「それは――」
『ミサカは――幸せでしたよ』
上条「………………」
御坂妹「9982号は最後まであなたに感謝していました。とミサカは説明します」
上条「……そっか」
御坂妹「――では、ミサカはそろそろ行かなくてはなりません。また会える日を楽しみにしています」
上条「――あぁ、またな!」
スタスタ……
上条「…………まだ問題は山積みだな」
木原「まったくだ」ハァ
上条「うおっ! いきなり出てくんなよ、ビビるだろ!」
木原「んだよ、人がせっかく空気読んで待っててやったのによ」
上条「別にいいから! てか御坂妹にとってはあんたも恩人じゃねえか!」
木原「俺は科学者だ。アイツらにとっちゃ、一番嫌な奴だろうよ」
上条「うーん、そんな事ねえと思うけどなぁ……」
木原「それより今は残りの妹達がどうなるか、じゃねえか?」
上条「木原さん、何か知ってんのか?」
木原「あぁ、だからそれを教えてやろうってな。
とりあえず、学園都市に残る事になる個体は十人もいねえらしいぜ」
上条「えっ、じゃあ他は?」
木原「世界各国の研究所に移されるらしい」
上条「へぇ〜、でもいいのか? 外に学園都市の技術が漏れちまうのはマズイんじゃないか?」
木原「外にも学園都市の協力機関ってのはあんだよ。つってもやっぱしなんか引っかかるがな」
上条「なにが?」
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