11: ◆5yGS6snSLSFg[sage]
2011/06/04(土) 14:05:47.79 ID:QB0KEUsGo
「早速の鬼畜安価か……しかも対象を尋ねているというのに内容まで指定してくるとは」
目頭を揉みながらどうしたものかと思案に暮れる俺。
だが、安価スレ唯一にして絶対のルールが俺に妥協を許してはくれなかった。
「くそっ、こうなったらやるしかない! いくぞ、まずは桐乃からだ!」
「桐乃、いるんだろ? ちょっと開けてくれ」
「朝からなに?」
俺が部屋のドアをノックし声をかけると、ちょっとご機嫌ななめっぽい妹様が顔を出した。
「すまん、安価は絶対なんだ」
「はあ? いきなり何イミフなこと――」
誰にともなく、言い訳めいた言葉を発する。
当然ながら桐乃はその意味を理解できない。
「うおおおおお!」
妙な雄叫びと共に猛然と部屋の中に押し入り、桐乃をベッドに押し倒す。
「ちょ、ちょっと!? 何すんのよ!」
一瞬で桐乃の顔が赤くなる。
「すまん! 桐乃!」
そう叫びながら胸を鷲掴みにした所で――
「きゃああああああああああ!」
大声を上げる桐乃。
その桐乃の叫び声を聞いて階下から駆け上がってくる親父。
衝撃の事態を目の当たりにし悪鬼の形相と化した親父に投げ飛ばされる俺。
俺は見た。親父の背中に「天」の文字が輝くのを――
夏休み一日目、朝パート。安価失敗
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