過去ログ - ほむら「本当はまどか以外とも友達になりたかった」
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31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[sage saga]
2011/06/04(土) 22:08:27.22 ID:lLHRrm4v0

一瞬の後,状況を理解した。私の十指はすべて滅茶苦茶な方向に折れ曲がり,魔法少女の斬撃に耐える
握力などとうに残っていなかった。私の場合,攻撃を事前に察知して時を止めるのが戦法の基本だから,
全身の感覚はむしろ強化してある。でも,重火器の反動にさらされる前腕だけは痛覚を切っていた。
それが完全に裏目に出てしまった。

「これで終わりじゃないでしょ?爆弾でも大砲でも出しなさいよ!」

少女の連撃はやまない。一撃,一撃,余裕が消えてゆく。体勢を立て直さなければ。このままでは,
時を止めることもできない。しかし,剣閃は服を切り裂くまでに肉薄し,私の四肢には無数の細い
裂傷が刻まれる。

一歩,深く,少女が踏み込む。かわしたつもりが,髪が一束,斬撃で散り飛ぶ。塞がる視界,刹那の隙。

ずちゅ,という音と,一瞬遅れて腹に走る激痛。



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