過去ログ - ほむら｢魔法少女｣　なのは｢続けてます｣
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15: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/05(日) 22:50:42.77 ID:EB+WDQD70
｢そういえば、家族に会わせたいって｣
｢そうなんやけど、今はシャマルしかおらんみたいなんよ。
ちょぉ、悪いことしてもぉたなぁ｣
寂しそうな表情を浮かべるはやてに思わず、
私まで寂しくなってくる。
｢べ、別に気にしなくて良いわ。私は貴女に会えただけで嬉しいわ｣
｢あはは。ありがと。私もほむらちゃんの元気そうな姿を見れたのは嬉しいで｣
≪……≫
まったく。あれほどわがまま良いながら、本当に寝ちゃったの？
別に静かだから良いんだけれど。
逆に不気味と言うか。


｢はやては読書家なのね｣
私ははやての部屋に入って呟く。
本棚に詰められた様々なジャンルの本。
けれど、はやての年頃に相応しいはずのものがなかった。
｢読書家なんていいもんなやない。私はただ、それしかすることがなかっただけや。
見て解るとおり、私は学校に行ってへん｣
はやての部屋になかったのは、学校の制服。鞄。
それらがなかった。
なんてことなの……。
足が不自由と言うだけで？


そんな哀れみに溺れながらも、彼女の明るさに触れているうちに、
時間は経ち、夜になっていた。

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