116: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/15(水) 01:45:00.04 ID:ijf6YF/Zo
「あなたが、あなたが死んだ所で、この世界は変わったりなんかしない」
「どうしてあなたはいつも、そうやって自分を犠牲にして!」
「それで傷付く人がいるって、どうして分かってくれないの!?」
息を切らして。
心を揺らして。
気が付けば、ただ思いのままに言葉をぶつけてしまっていた。
肩越しに呼吸の音が聞こえる。
それはとても早い。
とてもとても早い。
肩越しに声が聞こえる。
それはきっと。
「ごめんね、ほむらちゃん」
「こんなにも、わたしのために」
その言葉を区切りに、私たちは感情の波に溺れてゆく。
どこまでも、どこまでも。
ごめんなさい。
謝罪の声が聞こえる。
やめて。
あなたをこの迷宮に閉じ込めているのは、他でもない私。
ごめんなさい。
謝罪を繰り返す。
けれど。
全てを知っているのは私だけで、想いは正しく伝わらない。
何をすればよかったのか。
何をしてはいけなかったのか。
何も分からない。
涙の作る渦に、沈んでゆく。
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